誘拐はこうして始まる

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

今だからこそちょっと怖いと思える話。

俺は小学生の時に空手を習ってたんだけど、年に一回合宿ってのがあった。

一泊二日と少し短い合宿だけど楽しいから毎年参加していた。
これは小学4年生くらいの時だった。

合宿の行き帰りはバスで往復6時間ってとこだったと思う。
合宿二日目、帰る時間になり荷物整理していると帰りのバスが合宿所に到着した。

みんながバスに乗り込む中俺の所に知らないオッサンが来た。

オッサン「○○君、送ってやるよ」
俺「バスあるので」(なんで名前しってんだ)

オッサン「いや、俺が送ることになったんだよ」

車の後ろに空手道着があった。

俺「あ、はい、じゃあお願いします」(名前知ってるってことは空手関係の人かな?何か問題があってバスの空きが無くなったとかか)

車はスポーツタイプのインプレッサだった。

その人はかなりいい人でコンビニによってハーゲンダッツ奢ってくれたりした。
ただ方言が強すぎて何言ってるか全くわからなかった。

そして誘拐されるということも無く無事家についた。

気になったので後で空手の師範に誰なのか聞いてみた。

師範「え?あれお父さんじゃないの?迎えに来たのかと思ったよ。」

普通点呼取るとき居なかったら聞くだろ。

俺「全然知らない人です」
師範「知らない人についてったら駄目だろw」

今だにあれが誰だったのか分からない。
それに、なんで俺の家と名前知ってるのかも。

親に聞いてみても知らないと言うし。

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