トンネルの中のハイヒール

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

まったく怖くないんだけど、吐き出しのつもりで落とすわ。

文章読みにくかったらごめん。
去年の夏、友達二人と地元の心霊スポット巡りをしていた時の話な。

うちの地元には何度も心霊系番組で取り上げられてるくらい有名な廃ホテルがあって、暇だった俺達はじゃあ肝試しに行こうぜ!ってことでそこに行くことにした。

車でその廃ホテルに向かったんだけど、廃ホテル近くにある廃トンネルの前まで来たところで、それ以上侵入出来ないようにポールで封鎖されているのを発見した。

車で無理やり押し入るのは駄目だろう常識的に考えてってことで、車をトンネルの近くに停めて、そこから歩いて向かうことにした。

俺と友達2人の計3人それぞれ懐中電灯とスマホのライトで周りを照らして、怖いとか眠いとか光に寄ってくるデカい蛾がやばいとかアホみたいな話をしながら、なんか妙に水浸しなトンネルの中を出口まであとちょっとって進んだところで、俺が気付いた。

なんかトンネルの出口のところに赤いものが落ちてるのが懐中電灯の明かりに照らされて見える。

なんだ?って思って、懐中電灯とスマホライトを当てて、それが爪先がこっちに向く様に並べられた妙に綺麗な赤いハイヒールだって気付いた瞬間ぞわっと一気に鳥肌がたった。

目的地の廃ホテルは山中で、当然その手前にあるこのトンネルも山中にあるし、侵入禁止のポールが立っていたようにかなり昔に使われなくなって水浸しのトンネルの中にハイヒールなんて普通に置いてあるはずないじゃん?

もう意味分かんなくてなんかすげぇ気持ち悪くて、慌てて友達の腕引っ張って全力で車に向かって走って、速攻山を下りた。

そんで車中であのハイヒールは一体なんだったんだって3人で話してた。

なんか友達は車に向かってバチャバチャ走ってる時、後ろでコツコツだかカツカツだか足音みたいなのが聞こえていたらしい。

俺はそれ聞いてビビリまくっちゃって、とにかくお祓い行こうって途中からガチ泣きしてたw

ちなみに山下りてからそのまま明るくなるまでガストで山盛りポテト食って過ごした。

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