嫁が取った行動

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

5年くらい前の話。
キャバクラにはまってた事がある。
いや、今もはまってる・・・。

初心者だった俺は嬢から名前を聞かれると、恥ずかしさや嫁への後ろめたさ(?)もあり、思わず
「ジョ、ジョニー。J・O・H・N・N・Yでジョニーです!」と、答えてしまい、それ以来俺はその店ではジョニーになった。

ある日、嬢の名刺をうっかり家に持って帰ってしまい、嫁と喧嘩になった。

「あんた!いい歳して、何がキャバクラよっ!!」

「はいはい。分かりました。キャバ通いは止めます。これからキチンと連絡もします」と、言う事でなんとか落ち着いた。

しばらくはおとなしくしてたのだが、ほとぼりが冷めた頃、またキャバ通いを始めた。
そして、相変わらず家には連絡もせず・・・。

「俺、ミナミちゃんに本気になっちゃいそう」

「え~、本当?わたしもジョニーにくびったけ(ハート)!」と、キャバクラで嬢と絶妙なトークを繰り広げている時だった。

ふいに店内放送が聞こえた。

『○○区からお越しの○○様。フロントまでお越しください。ご自宅からお電話が入っております』

その瞬間、飲んでたビールが穴という穴から吹き出そうになった。
実際、鼻から出た。

「どうしたのジョニー?」

嬢の声で我に返る俺。

「ああ、ごめん。おっと、もうこんな時間だ。電車の時間があるから今日はこの辺できりあげようかな」

「え~!ミナミ寂しいぃ。まだいいじゃん」

「いや、明日も仕事だし。また来るからさ」

後ろ髪を引かれる思いだったが、上着を着て退散した。

家に帰り、平静を装いつつ、会社仲間と居酒屋で飲んでたと説明をしたが、「へ~~~」と言った時の、嫁のまとわりつく様なあの目線が未だに忘れられない。

ブログランキング参加中!

鵺速では、以下のブログランキングに参加しています。

当サイトを気に入って頂けたり、体験談を読んでビビった時にポチってもらえるとサイト更新の励みになります!