自殺願望

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

日常に潜む怖い系をいくつかご紹介・・・。

【視界の中に揺れるモノが・・・】
田舎に住んでる私は小さい頃、カブトムシが好きでよく森へ取りに行った。
近場は皆がよく知ってる場所の為、既に捕られてる場合が多いんで多分自分しか知らないと思われる場所に行く事にした。

自転車を必死で漕ぎやっと目的の場所に着いた。
そこは山の梺で山菜取りの人間がたまに来るぐらいで人気は無い所だった。
早速中に入りカブトムシが集まる木をチェックしてまわり始めた。

経験ある方なら分かると思うがカブトムシやクワガタを捕るには木を思いっきりけとばし落ちたモノを捕まえるのが一般的である。
早速けとばし始めたのだが、あまり捕れないんで奥へ奥へと進んで行き、ある木に辿り着いた。
私が渾身の力で蹴ると何やら視界の中に揺れるモノが・・・・。

首つりだった。

私は悲鳴を上げて逃げ戻り民家を見つけると事情を話し警察を呼んでもらった。
病気を苦に自殺した方らしいです。
それ以来もちろん捕りに行ってません。
忘れる事が出来ないからです。
何故なら夜になると窓に揺れる首つり死体の影が毎日の様に映るからです。

月日が経ち、今でも見えるのですが最近は怖くありません。
いや、逆に楽しい様に見えます・・・・。
ブランコの様な感覚でしょうか?

今は自分もやりたくて仕方ありません。
もちろんすると死んでしまうのは理解出来ますが、楽しそうでその欲求を止めるのに苦労している毎日です。

【得体の知れない】
当時、高校生だった俺は職場を転々としてて一向に仕事が長続きしなくてさ。
丁度その頃に俺の友人はガソリンスタンドで働いていて、月給も十万ちょっと貰っていた。

友人の職場関係も有って、バイクでガソリンを入れついでに良く友人を冷やかしに行ったよ。
そうこうしてる内に、高給の仕事情報を電信柱に見たんだ。

でもまぁやっぱり電信柱の張り紙何て信用出来るのか?
とか試行錯誤した結果やって損はないだろうと今よりはましかな?
などと考えて、結局事務所に行く事にした。

すると、受付の事務員さんがすっげぇ可愛い。
こりゃ当たりかな?と思い手続きを済ませた。

仕事の内容から方針まで大体を聴いたのだが仕事の目的がこれっぽっちも把握出来ない
意味の分らない仕事の内容を悠然と話し続ける事務員。

ただ言われた事をやれば良いと言われ仕事に付く。
最初は近所の○○川の橋を三回往復するだの、全然知らない土地の楠木でタバコを一服して戻って来てくれだの・・・。
一週間位経とうとした頃に、給料が27万いくらかを封筒で・・・。

あれから気味が悪いので、仕事をすぐに辞めその後はどうなったかは知りませんが、本当に得体の知れない仕事が実在する事を身を持って痛感しました。

【足を置く板の下】
子供の頃箱ブランコの背中のところに立ってかなりハードな立ち漕ぎをしていた。
もう最大限に振ってガタンガタン言わせていた。

雨が降った直後で上の棒や立っている背もたれの棒は少し濡れていた。
ブランコが最大に振れた瞬間に滑って落ちた。
一瞬何が起きたのか理解できなかった。

丁度停まっていたら足を置く板がある真下にうつぶせに倒れていた。
友達が「頭あげちゃだめーっ!!!」と物凄い勢いで叫んだおかげで自分の置かれている状況が飲み込めた。

自分の後頭部のすぐ上では重いブランコが物凄い勢いでガッタンガッタン揺れていた。
ブランコが停まるまでの時間が物凄く長く感じた。
あれは普通に死ねると思った。

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