あれは殺人犯だったかも・・・

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

日常に潜む怖い系でいくつかご紹介・・・。

【殺されちゃったのよ】
うちの近所にブランコがある家がある。
小さい頃はたまに友達と一緒にそこで遊ばせてもらっていた。
その家のおじさんは優しい人で「遊びたいときは勝手に遊んでもいいよ」と言ってくれました。

小1の夏休みで暑かった日だと思います。
その日も友達とそのおじさんの家の庭で遊んでいました。
すると家からおじさんが出てきて「コラっ勝手に入るんじゃない!」と怒られました。

そのおじさんはいつもの優しいおじさんとは別の人で私は「いつものおじさんは・・・?」と聞こうと思ったのですが、あまりの剣幕にそのまま黙って友達と庭を出ました。

それ以来そこで遊ぶことは無くなり、優しいおじさんの姿も見なくなりました。
気づくといつの間にかその家は空き家となり、数年前には取り壊されてしまいました。

現在、私は25歳でついこの間、母とそのおじさんの話になり、「あの優しいおじさんどこ行っちゃったんだろうね~」と私が言うと母がぎょっとした様子で、「そっかあんた小さかったから知らなかったんだね、あの家の○○さん(おじさん)殺されちゃったのよ」といいました。

しかも・・・その事件が遭ったのがちょうど私が小1の夏頃で犯人も捕まっていないそうです。
奥さんに先立たれて優しいおじさんは一人暮らしをしていたという話も聞き、ひょっとしてあの時怒って出てきたおじさんが・・・??

何も証拠はないですし、おじさんの知り合いの人だったのかもしれません。
しかし、もしその人が犯人で、怒られたときいつものおじさんじゃない・・・と言っていたら私が殺されていた??

事件は既に時効を迎えてしまっているので今更何を言っても仕方ありませんが、母も私が怒られたときの話しを聞き驚いていました。

今でも思い出すとちょっとゾッとする話です。

【ご馳走にありつける】
戦時中ラバウルでのある日本兵の体験。

彼は絵描き兵(死んだ米兵の絵などを描いて敵の戦意を喪失させるための兵)として配属されていたが、戦況が戦況のため絵を描く意味もなくなったのでゲリラ部隊に異動となった。

部隊はラバウル基地からトリウ基地への移動を命ぜられ病・酷暑、そして激戦に耐えジャングルの中を歩き続けた。
既に食糧がつきて4日ほど。
水さえ飲んでいない。

すると歩き続けているうちに部隊の者が川辺でワニを捕らえたらしい。
皆「ご馳走にありつける」と歓喜した。
そして背中から切り開いたとき見慣れたものが目に入った。

ワニの腹には日本兵の軍靴が入っていた。

【野太い男の声】
そういや子供の頃、公園の砂場で二人一組でどれだけ高く大きくトンネルを作れるか「トンネル勝負」ってのが流行ってた。
普段は作ったらそのまま放置して帰って、管理者のおじさんが馴らしてくれるのか、翌日にはトンネルは無くなってたんだよね。

ある時作ってる最中にちょっとした事でチームの友達が向こうのチームの一人と口喧嘩になって、流れ的にトンネル勝負で決着をつけよう、って形になった。

結果は向こうの勝ち。
向こう側の奴に馬鹿にされたのが悔しかったんだろう・・・友達が癇癪(かんしゃく)起こして作ったトンネルを蹴り壊しはじめた。
まずは俺達の作った奴を蹴り壊し。
そして連中のを蹴り崩した瞬間・・・。

蹴り壊したトンネルから「うわぁぁぁぁ―――っ!!!」って物凄い絶叫、野太い男の声がした。

もう驚いたの怖いので全員散り散りばらばらに逃げ出したよ。
なんでそんなに怖かったのかはよく判らないが、「これはだめだ!」ってのが頭の中で思った。

それから俺と友達は今まで一回も公園に近づいてない。
当然あの絶叫がなんだったかも判らない・・・。

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