蜘蛛を握り潰した

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

日常に潜む怖い系でいくつかご紹介・・・。

【亡くなった当人が蜘蛛に身を代えて出てくる】
従兄弟が自殺したんだ。
難病というよりは、奇病を苦にしたものだと思う。
詳しくは書けないけど、結構レアな病気らしくて、普通に生活出来るけど完治不可。
ビジュアル的に、人と、特に異性とは接触し辛くなるって感じの病。
鬱気味で、酒に溺れて、伯母一家に散々な迷惑をかけて自殺したんだ。

ウチの故郷には、『通夜の場に、亡くなった当人が蜘蛛に身を代えて出てくる』という言い伝えがある。
地元の人間なら、誰でも知っている言い伝え。

通夜の晩、坊さんの読経が終わり、ちょっとした挨拶が始まった時、大きいアシダカ姐さん(アシダカグモ)が出たんだわ。
かなり大きかったんでビックリしたけど、従兄弟が最後の挨拶に来たのかなと、しんみりした。

次の瞬間、伯母がスッと動くと素手で蜘蛛を捕獲、そのまま握り潰した。
あの時の、無表情、絶対に忘れない。

【罪と罰】
昔勤めていた会社での話。

中途採用で採用されたA。
勤め始めて2カ月たった頃、変な電話がかかってきた。

『御社に在籍してるA、人殺しですよ』

最初の電話はイタズラかと思って流してたけど、何度も何度もしつこく電話がかかってきて、『話を聞いてください』と言うので聞いてみると、かなり残虐な殺人事件の犯人とのこと。

『新聞の切りぬきを送ります。後は御社の良心に任せます』

そう言って電話を切った。
後日、送られた新聞記事の切り抜きコピーを元に本人に尋ねると、あっさり認めた。
もちろんAはクビ。

ちなみに、自分の会社に電話をかけてきたのは興信所の方で、遺族からの依頼で、Aが出所してから10年ほど、同じ手口で嫌がらせを行っているらしい。

法で裁くなんて綺麗事。
怨みは怖い。

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