プレゼントはインコ

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

小2の頃、誕生日に手乗りインコを買ってもらった。
黄色くて小さくて、とても可愛がっていた。
ある日曜の朝、いつものように籠から出して遊ぼうとしたらインコが籠の床に倒れている。
触ってみたら冷たい動かない。

死んでる…。

普通は、ここで愕然とするんだろうが、小2の私のとった行動。
インコの死体をひっ掴み、母の寝床まで行って死んだインコで母の顔を叩いて起こした。
起きた母は呆然。
インコの死で泣き叫ぶ弟。

でも私は泣かなかった。
母にこう言ったことも覚えている。

「◯◯(私の名)の誕生日プレゼントなくなっちゃったねぇ…」

どうしてあんな言動をとったのか本当に分からない。
(母をインコで驚かしてやろうと思ったのは覚えている。恐ろしい)

あの頃の私はインコを物として見ていたんだと思うが……。
そんな自分が洒落にならないくらい怖い。

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