電波が自分を操った

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

日常に潜む怖い系でいくつかご紹介・・・。

【犯人を訴えることができなかった】
昔住んでた家の話。

小学生の頃鍵っ子でさ、親と妹の帰りがいつも遅くてほとんど家ではぼっちだった。
友達もいなかったし、学校が終わると真っ先に家に帰ることにしてた。
いつものように家の鍵を開けたらマジでビビった・・・家の中が血塗れ・・・。

玄関の先のフローリングが真っ赤。
半ばパニックのまま近くの家に駆け込んで親に連絡してもらって警察よんだ。

すぐに犯人は捕まった。
警察によると犯人は窓ガラスを庭にあったスコップで叩き割って傷を負ったらしい。
で、そのまま血が出てる状態で家の中をうろうろ。
ご丁寧に各部屋を回って・・・。

俺のPS2とか妹の教科書とか、そういうのにも血が余すところなくついてたっつーか塗られてた。
結局家の中の物は何も取られてなかったけど、逆に気持ち悪かった。

警察は犯人は訴えられないみたいなことを言ってた。
わかると思うが精神的にヤバイ人だったから。
犯行動悸は「家から電波が出ててそれが自分を操ったか」ら、と。
掃除は親戚一同でしたけどやっぱ気持ち悪くてその家を貸してアパートに移った。

【男の子が家に帰りたくない理由】
息子と公園で遊んでいたら、見たことのない親子(父親と男の子)が来た。
父親はベンチに座って携帯をいじりだし、男の子は一人で砂場やら鉄棒やらで遊びだした。
私の息子が「ブランコに乗る」というので、ブランコで遊んでいたら、”その”男の子が同じくブランコで遊びだした。(ブランコは2台ある)

しばらくすると、父親が携帯をいじりながら近づき「おい、そろそろ帰るか?」と言った。
すると男の子が「嫌だ。まだ遊ぶ。」と言う。
父親は、携帯をいじりながら数分黙っていたが、「そろそろ帰るぞ」と言った。
すると男の子は「帰りたくない」と言う。

そんな会話を至近距離で聞くと、事情を知りたくなるのが世の常だが、相手は見知らぬ親子・・・。
そんなことを思っていると、男の子が「お母さん怖いから、あの家に帰りたくない」とポツリ・・・。
すると父親が「しょうがないだろ・・・そこしか帰る場所が無いんだから・・・」と溜息混じりにポツリ・・・。

隣りでは息子と私が「キョウリュウジャー」のEDテーマを歌いながら陽気にブランコで遊んでいたが、極至近距離にいる親子を包む空気の重さが半端じゃなかった。

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