チェーンメールの都市伝説

最初はちょっとしたいたずらだったんだ。
それがどうしてこんな事に・・・。
そもそも、この大惨事は俺が自作のチェーンメールを5人ぐらいの友達にフリメで送ったことから始まった。

内容はよくありがちな、文頭のもっと漏らしい怪談+「このメールを見たら24時間以内に2人の人間に同じ内容のメールを送らなければいけない」という物だった。
少なくとも、その時点では。

その三日後に、そのチェーンメールが俺のところにきた。
俺は正直とても嬉しかった。
当然、不安など微塵も感じていなかった。

次にそれが来たのは、その2日後。
その次はその日の夜中過ぎだった。
俺は少し驚いた。
全く心当たりのない人からおくられてきたから。
そこまで広がってるのかと、ほんのすこしだけ怖くなった。
その次の朝。
起きてすぐメール確認してみる。
未開封が10件以上あった。

まさか。

予感どおりだった。
全部例のメール。
呆然としている間にも、次々と。
次々と。
この通り、俺は、口コミの力を馬鹿にしていた。
しかし更にもうひとつの誤算があった。
簡単にいえば、「念」についての。
このメールは、ご存知の通り日本中に広がっている。
なかには信じていないという人もいるかもしれないが、たいていの人は心の奥底で多少なりとも信じているんだろう。
その信じる心が、俺の他愛のないいたずらを、本当ののろいに変えてしまったのだ。

今こうして書き込みしている間にも何百件ものメールがやり取りされている。
内容も1日が1時間に、2人が10人に、「不幸」が、「死」にエスカレートしている。
怪談も、より怖く、洗練されてきている。
これ以上の被害を食い止めるため、おれは最後の手をうつ。
即ち、ここでこのチェーンメールのネタばらしをするのだ。

こうすることにより、信じる念が消えて呪いも効力を失うだろう。
そのために、この書き込みをみた人はひとりでも多くの人にこの事実を伝えて欲しい。
御願いだ。
そうする事によって被害を食い止められるんだ。
頼む。
時間がない・・・。

「成るほど、こいつ頭いいな」

ディスプレイから目を離し、男はニヤニヤしながら呟いた。

「こうやって2度もチェーンメールを大流行させたんだからな」

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