死んでほしいクラスメート

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

私が小学校の時のクラスメートの話をしようと思います。

その女子は友達がいませんでした。
性格が悪く、ちょっとした事で暴力を振るったり怒鳴り散らしたりしたからです。
特に女の子なのに相手のことを「お前」と呼び、逆上すると「ぶっ殺してやる!!」と叫ぶのにはうんざりしました。

しかし、私達が彼女を仲間外れにすることは許されませんでした。
彼女は「部落」だったのです。
少しでも疎外されたと感じると彼女は親に泣きつき、激怒した親が学校に怒鳴り込んできたのです。
「うちが部落だから差別してるな!!」などと見当違いの科白を吐いて。

私はその子のことが嫌いでした。
ある日、私が買ってもらったばかりの自転車をこいで公園に遊びに行くと、その子と鉢合わせしてしまいました。

私は「しまった!」と思いました。
何故なら彼女は少しでも人が良いものを持っていると、それを無理矢理奪って自分の物にしてしまうからです。
彼女と同じクラスになった女子はほとんどがその被害に遭っていました。

私も匂い付きの消しゴムや、レースの縁取りの付いたハンカチ、可愛い手帳、蛍光色ボールペンなどを彼女に奪われていました。
すぐ返すから貸して、と言っては返さないのです・・・。

彼女:「お前、かっこいい自転車に乗ってるな」

案の定、彼女はニタニタ笑いながら近づいてきました。

彼女:「ちょっと乗せろよ」

彼女は言うなり、私を押しのけて座席にまたがろうとしました。

しかし、私は頑として自転車の前からどこうとしませんでした。

彼女:「おい、どけよ!!」

普段大人しい私の反抗に彼女は激怒し、私の腹に蹴りを入れ、こめかみをグーでなぐり続けました。
もの凄く痛かったですが、私はどれだけ殴られても自転車から離れる気はありませんでした。

彼女にこのまま自転車を奪われたら戻ってこないことは目に見えています。
彼女は怒りに任せてありとあらゆる暴言を私に吐き、滅茶苦茶な暴力を振るいました。
彼女が自転車を諦めて立ち去った時、私は血だらけでした。

ズタボロになって帰って来た私を見て両親は激怒。
私の父は担任に電話をかけ、その子に適切な指導をしてくれるように頼みましたが、担任の返事は煮え切りませんでした。

そして担任は「実は言ってしまうとマズいのですが・・・」と話し出しました。

・実は元部落民は現在手厚い福祉を受けておりほぼ差は解消されている。
・部落にはバックにヤクザがいて、ヤクザ達の圧力によって部落は大きな利益を享受している。
・現在、全国の小中学校で行われている部落教育もそのヤクザ共の圧力によるもの。

そんなことが先生の話によって明らかになったのです。

先生:「過去に部落民と諍いをおこした家庭がありましてね、そのご家族が可愛がってらしたペットが変死したり、花壇に放火されたり・・・、そのご家族は引っ越されました」という担任の一言で私達は泣き寝入りすることにしました。

結局私は中学受験して、彼女と別の学校に通いました。

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