なんで俺だけが・・・

カテゴリー「怨念・呪い」

最近というか数年前に実際あった出来事だけど書いてもいいかな?
ちょうどそいつの七回忌も終わって、皆安堵してると思うし、俺も我慢していたから吐き出したいんだよね。

七回忌をしたのは俺と中学、高校と同級生だった奴。
Aにしとく。

Aとは部活も一緒で卒業して進路が別々になってからもそれなりの付き合いがあった。
そんなAは、女性関係に恵まれないと言うかなんというか、初めての結婚が早婚で(Aは高校卒業して社会人)、22歳の時に結婚した。

嫁さんが同い年だったんだけど、男関係にだらしなかったらしくて、結婚3年目にして不倫され離婚。
以来、色々と努力して違う女性と付き合ったりするんだけど、ほとんどがAが捨てられる形で終わっている。(誤解が無いように言うけど、Aの性格的に問題があるとかそういったことはほとんどなく、ほぼ相手側の不貞)

大学卒業して地元に戻ってきていた俺は、元嫁とか彼女達と別れるたびに、「次だ次!」って楽しく酒を飲んでAを励ましてきた。

そしてAと俺が31歳になった時に久しぶりにAに彼女ができ、Aは年齢的にも最後の恋愛にしたい、つまり結婚まで考えて彼女と真剣に付き合い、そして婚約をした・・・。
・・・婚約したまでは良かったんだけど、その彼女がマリッジブルーになった時に他に好きな人が出来てしまった。

よくある話ではあるけども、Aにとっては過去のトラウマと合わせて耐え難いことだったんだろうな。
やり直したいとか、謝るとか(Aに問題があるわけじゃないのに)、見てるこっちがかわいそうになるくらい必死に懇願してたんだけど、結局は破談。
Aはボロボロになって仕事を退職+欝になってしまった。

1年くらいそんな状態が続いたんだけど、俺と部活の同期とか友人達で飲みに誘ったりして、少しずつAは回復して社会復帰し始めた。
順調に仕事も始めて、俺達も安心してたんだけど・・・でも、現実というか、神様はもっと残酷な事をAにしたんだ。

調子が悪いってことで病院に行って来たA。
俺達は後から聞いて、当時は知らなかったんだけど癌だったらしい。

失恋と病気。

Aは薄々と自分の事を察したのか、徐々に荒れ始めた。
荒れた・・・というと語弊があるけど。
その時にAから散々言われた。

「なんで俺だけが・・・お前はいいよ幸せそうで(俺は既婚)」
「俺には幸せになる権利も無いのか?子供が欲しかった!!暖かい家庭を作りたかった!!」
「たったそれだけの事もできない俺はいったい何なんだ!!」
「皆、不幸になればいい俺だけこんな事になるのは許せない!!」

恨み、辛みのオンパレード。

Aのご両親も、Aの想いを知っているから只々黙って聞いているしかない。
励ましに行った友人にそんな事を言いまくるものだから、段々と疎遠になっていって、結局、1年持たずに他界。
葬式も、ご両親の意向で誰にも知らせずひっそりと行われた。(自分は知っていたが、ご両親から口止めされた)

ここまでが前段階の話。

その後、Aに関係する人達の回りでローテーションみたいに不幸事が起きまくった。
自分が把握していて書けるだけ書く。
・もらい事故を起こして右大腿骨複雑骨折。(これが俺)
・雪の日に転倒し、頭を打って1ヶ月間意識不明。
・Aが務めていた会社が急に業績悪化。
・会社の同僚の人が仕事を苦に自殺。
・友人の子供が車にひき逃げされ重体。
・違う友人は火事で自宅が半焼。
・〃何もない直線道路で事故を起こし、責任を取って会社を辞職。(本人曰く、なんでなのかわからないとの事)
・〃嫁さんと急に険悪になり別居後離婚。
・〃嫁さんが料理中に誤って油を被って大火傷。

たまたまと思うかもしれないけど、これ3ヶ月で起こった事。
さすがにコレはおかしいと言うことで、俺は全ての事を友人達に話した。

聞いた友人達も「A・・・だよな・・・」って真剣な顔で俺の話を聞いてくれて、同級生で寺の和尚になっていた奴と一緒になってAの墓前に行き、「どうか・・・もう許して欲しい・・・」って心から冥福を祈ったよ。

でも、ダメだった。
その3日後くらいに夢にAが出てきて、俺に言った恨み事を繰り返したあとに、俺の子供が高熱を出して肺炎になり入院。
同時期くらいに、墓に行った奴らもインフルエンザとか原因不明の体調不良で入院したりと散々だった。(ちなみに同級生の和尚も寺で滑って転び左手を骨折)

その頃はお互いの生存を確認する連絡が頻繁に行われるくらい、みんな参ってしまって、どうしようもなくなった俺は友人Bと、心苦しかったけどAのご両親にすべてをお話して、「どうやったらAの魂が成仏してくれるのか?」って、今考えたら不謹慎この上ない言い方だけど、ご両親に真剣に聞いてみた。

ご両親も思うところがあったのかAについて色々話してくれたけど、ふと、お母さんが「元カノさんも大丈夫なのかしら・・・」って漏らして、俺もBも「・・・そういえば」と疑問に思って、お母さんに御願いして連絡先、住所を聞いて、恥も外聞も捨ててAの元カノの実家に行ってみた。

玄関で呼び鈴を鳴らして、出てきたのは元カノのお母さん。
最初は怪訝そうな顔で応対していたんだけど、自分達の身分と、今まであったことを包み隠さずお話したら、急にお母さん泣き出してしまって、「Aの後に付き合った人と結婚して、結婚相手の子を宿したけど流産した」(ちょうどAが亡くなった後くらい)
「その事が原因で結婚相手の男性と上手くいかなくなり、離婚」
「欝になり今は仕事もしないで、自宅で療養中」
って事を少しずつお話してくれた。

お会いできますか?って聞いたら、少し悩んだ後に「娘に聞いてきます」って奥に行った後お母さんと一緒にAの元カノが出てきた。

Aと一時婚約した間柄だから、Aに紹介されて俺も顔を知っているんだけど、その時紹介された人・・・だよな?って思うほどやつれて人相が変わっていた元カノを見て、元カノの身に何があったのか、お母さんの話を聞いた時以上に確信した。

それで開口一番、つい口をついて出してしまったのが、「Aに悩まされているのか?」って言葉。
5年くらいたって、なんであの時そんな台詞が出たのか疑問だけど、その時はもう自然にその言葉が出た。

そうしたら元カノは小さく首を縦に振って、泣き出した。

後で聞いた話だと、結婚してから結婚相手と暮らしていた家で、突然電球が割れる、電化製品が勝手に動き出す、壁の外からドンドンと叩かれる、極めつけはAの声が聞こえてきて、そのストレスから流産したらしい。

元カノや俺達への恨みがそこまで大きいんだと思った俺は、友人達と一緒に除霊の専門家や地元の神主さん、恐山のイタコとか、もう色々手を尽くして祓ってもらったけども、そのどれもがまったく効果なし。
俺達このままAに殺されるのかな・・・って友人達と話をするくらい追い詰められた。

その後、暫らく大小さまざまな不幸事が続居ている時、友人Bの親父さんから、少し離れた部落に昔からお払いをしている人がいるって聞いて、藁にも縋る思いで、俺と友人Bでその人を訪問してみた。

その人は年齢が80近いお婆さん。
「これこれこうで・・・」って俺達の事情説明も終わらないうちに、「事情はわかったよ・・・でも、それは私ではどうにもならない。私には彼が見える、彼が生きているうちに出来なかった事をさせてやりなさい」って言われた。

あいつが出来なかった事・・・。

そこからはもう無我夢中で行動した。
まずAの自宅に行って、ご両親に婚約指輪はあるか確認。
ご両親が取ってあったのでそれをお借りする。

不幸事が続いて影響を受けた人(友人、元同僚)の人達に話をしてさらにカンパを募る。
元カノの家に行って30過ぎた男3人土下座して元カノを説得して了解を得る。
そして、前に墓前に行った和尚と友人一同と共に再びAの墓へ。
ご両親立会いの元、業者さんにお墓を開けてもらい、Aが入っている骨壷を出してもらいそこに婚約指輪を付けた元カノから、募ったカンパで買った結婚指輪を入れてもらう。

代理で和尚から元カノへ指輪を渡して墓前での結婚式の真似事。
お墓に向かって「結婚おめでとう」って言うのは、後にも先にももう一生無いと思った。
傍からみたら物凄く異様な雰囲気だけど、集まった人達全員が真剣そのものだった。

そして、俺が代表して骨壷をお墓の中へ戻し、Aが好きだったビールを優勝祝賀会のようにみんなでお墓にぶっかけるって、普段なら絶対にしない事をして、最後は和尚に読経してもらいながら、線香を手向けてその日は終了。

これでAが満足するのか、みんな半信半疑だった。
でも、それから先はまったく変な事も起こらなくなり、みんなへの確認でもみんな同じような状況に。
それから、数週間たって俺の夢の中にAが出てきた。
よく覚えてないけど、Aがめちゃくちゃ謝ってて、それに俺が説教してた夢だった気がする。

そんな夢を見た後は、逆に皆に良いことが多くなった。
私生活、仕事、金銭面、対人関係、こういった事で不思議と悩み事がなくなった。
元々Aは明るくて社交的で、皆が嫌な事でも進んでやる、部活で頼れる仲間だった。
死の直前に、自分を追い詰めて狂ってしまったが為の暴走だったのかなと今では思う。

先々週終わったAの七回忌。

当時、関係した人が集まって親睦会という名の飲み会をした。
みんな時期は違うけど夢にAが出てきてた。
当時、協力してもらったAの元カノさんの夢へも出てきて、目一杯土下座して謝ってきたらしい。

「ありがとう」って言ったら満足して消えていったけどねって言葉を聞いて、女の人は本当につええなって思ったw(元カノさんはその2年後に再婚して、今は旦那さんと娘さんと幸せに暮らしている)

終わり際に友人Cが言った言葉。

「結局あいつ、元カノと元鞘に戻りたかっただけじゃねえのか?最高に女々しいなwwwww」

一同、大爆笑。

次は十三回忌に集まろうって話になってお開き。

散々引っ掻き回したあげくに最後はそういう事だったのか・・・ってみんなで笑えるくらいまで、当時の後遺症が消えてきた。

女の恨みだけじゃなくて、男の未練からくる恨みもあるんだなって思ったけど、本当に当時は疲れた。

今でもAには多少頭にはくるけども、Aの当時の無念さってのも考えたら、それもまた仕方ないのかな。
葬式に全員で出席していたら・・・とか色々思うこともあるけど、Aも今はまったく夢に出てこなくなったし、笑って許してくれると思ってここに書きなぐらせてもらった。

これでこの話は終わりです。
ずっと言いたかったけど、誰にも言えなかったからスッキリしました。
ありがとう。

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