猫を家に持って帰り調理

カテゴリー「怨念・呪い」

本当か分からないがって言うよりも、本人がもう亡くなっているので確かめられません。

俺がまだ中学生の時、家のじいちゃんが亡くなった。
亡くなった時、俺の家族や親戚の人達など皆泣いていたが、俺は以前よりじいちゃんより変な話を聞いていた為、「本当だったんだ」と当時は思っていた。

その話は戦時中の話で、家の親父の一家は、東京住まいの為疎開する事になったんだけど、じいちゃんは、体を悪くしていて徴兵に引っ張られずに一緒に田舎(長野)に行った。
その、疎開先ではやはり食べ物が無く兄弟達(4人)皆、腹を空かせていた。

ある日、一番下の子俺の叔父さん(当時6歳位親父の生年月日からすると)がじいちゃんに「腹減った。いつも芋ばかりじゃ嫌だ」と言った。
じいちゃんは困ったが食い物なんてはっきり言って無い。
その時、野良猫をみつけたじいちゃんは、ふと考えその猫を家に持って帰り調理した。

親父達兄弟は物凄く喜んで食べた。
そりゃそんなご時世、肉なんて一般家庭でなんか食えるものではなかった。
しばらくしてじいちゃんが寝ていると変な夢を見たらしい。

それは、猫の夢で「お前は、私の大切な仲間を食べた。お前の一家を呪ってやる」と語ってきたらしい。
じいちゃんは、化け猫だと思い、「私はどうなっても良いから子供達は」と言ったらしい。
するとその猫は「なら、次に会うときはお前を殺す」と言い残して消えたらしい。

その後、数年数十年全くその猫は出てこなかったが、じいちゃんが亡くなる半年位前に出てきたらしい。
そしてその猫が「貰いに来た」と言ったらしく、じいちゃんは「ついに来た」と思ったらしい。

その話を親父ではなくなんで俺に話したかは・・・もう数十年経つがいまだに分からない。(って言うか亡くなったんで確かめ様が無いのが現実)

そして、じいちゃんは脳梗塞だったかなんかの病気で急死した。
ただ、その時の話し方が真剣だったので俺は「連れてかれたのか?」とその時本当に思った。

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