私の母は霊感が強く、また私自身も幼い頃猫に取り憑かれたことがあるみたいで、霊の存在はなんとなくですが信じています。
少し昔の話しなんですが書かせてください。
おばあちゃんが老衰でそろそろ亡くなると言うときに、おばあちゃんの家に親戚一同集まっていました
おばあちゃんはアパート数件を持っていたので、その土地をどうするかという話しになりました
母父母の兄弟家族と家族の子供達(私たちを含め)で居間で話し合っていました。
子供達は個々に遊んだりテレビ見たりしていたと思います。
大人達が『土地を売る』『土地を売らない』などの話しになったときに、おばあちゃんが寝ている奥の部屋から大きな音がしました。
おばあちゃんは老衰だったので、すやすや眠っていたのですが仏壇の器具?(プラスチックの板みたいなもの)が仏壇から転げ落ちていました。
窓を開けていたから夜風のせいかなと、気にせず大人達は土地の話しに戻りました。
大人の話しは長いし騒ぐと怒られるので、私達子供はコンビニに行く事にしました。
コンビニから戻ると母と母の姉母の兄の嫁、女性陣が震えながら泣いていたのを覚えています
父や男性陣も真っ青で無言でした。
おばあちゃんは奥の部屋で変わらずすやすや寝ていました。
なんだか空気が異様でした。
なんとなく異様な空気が流れていましたが、夜も12時ぐらいだったので親戚一同解散しようとの話しになりました。
しかし母と母の姉は残って今日はおばあちゃんちに泊まるとの事でした。
おばあちゃんもいつ亡くなるかわからない状況だし、そのほうがいいのかなと余り何とも思っていませんでした。
帰りの車は父と私姉アホの弟の四人でした。
アホの弟はさっさと寝ていました。
姉が母ゆずりに霊感が強いので何かを感じたみたいで運転する父に、「なんかあったんでしょ?コンビニから戻ったら凄い頭が痛くなった」と尋ねていました。
でも父は答えず運転していました。
それでもしつこく、「気持ち悪いから何があったか言って」と訊き続けました。
すると、「父さんなぁ、生きてて今までで一番怖かったわ、今日」と話し出してくれました。
私達がコンビニに行ってすぐに親戚一同で「アパート横の駐車場の土地はとりあえず売ろう」という話しになったそうなんです。
「残りのアパートとかの権利とか保険とかはどうしよう?」かと話しを続けていると、『バタン』っとまた仏壇の遺影?が倒れ、奥の部屋で危篤状態のおばあちゃんがいきなり起き上がり、半開きの目のまま凄い低い声で「この土地は売らん!この土地は渡さん、土地は手放さん!!!」と怒鳴ったそうです。
その姿の後ろには無くなったはずのひいおばあちゃんがうっすら立っていたそうです。
母と母の兄弟いわく、声も話し方もひいおばあちゃんのそのまんまだったそうです。(おばあちゃんは高い声でゆっくり穏やかに話す人なので明らかに違う人だったそうです)
恐怖で全員固まって、そう言い残すとおばあちゃんはパタッと倒れてまたスヤスヤ寝たそうです。