人形が恨みだしたら・・・

カテゴリー「怨念・呪い」

この逸話は母方の祖母が亡くなったときに母が形見として引き取った、人形の話なのでこちらのスレに投稿します。
個人が特定されないようにフェイク入れてるので矛盾点等についてはスルーをお願い。

布製の西洋人形で専用のイスとセットになっていて、かなり古い物らしく、全体的にセピア色というか色落ちしている感じの人形でした。
生前の祖母から聞いた話では戦前からあったもので、戦後の没落時に差し押さえられないように隠していたとか何とか。

これだけなら、ただの古い思い出の人形なのですが、我が家に来てからちょっとしたオカルト騒ぎを引き起こしました。

原因は父方の祖母です。

スレ違になるので説明を簡略化しますが、同居している祖父母は別の話題のスレで報告しても大受けするレベルのクソウトメです。

ある日、祖母の従姉妹にあたる女性が家を訪れた際、その人形を一目で気に入って持って帰ってしまいました。
ちなみに祖母は外面を気にしつつ、かつ嫁(と私の姉と妹)を軽視するタイプで「人形を欲しがっているのを断るなんて狭量だと思われてしまう。どうせ嫁のものなんだから私の判断で渡しても問題ないわよね」という考えだったようです。

当然、母は形見の人形を何の断りもなく渡したことに憤慨しましたが、祖母を甘やかしている祖父(自分こそ世界で一番正しいと考える派)と、事なかれ主義の父という味方がいない状態に泣き寝入りしてました。

しかし、それから1年も経たないうちに人形は戻ってきました。
「やっぱり形見の人形なのだから、本来の持ち主が保管すべき」という祖父母にのみ伝えられた表向きの理由と共に・・・。

人形を持ってきた人(うちの父の再従兄弟、以下A)曰く、人形が来て半月後くらいから夜になると人形のある部屋で物音がするようになった。

最初は(古い家屋なので)ネズミでも入り込んだのかと思ってたが、念入りにネズミ捕りを仕掛けても一匹も捕らえられず、そのうち家のあちこちで足音もするようになった。

それから家族が1人ずつ順番のように入院し始めて、ようやく何か祟られているのかもしれないと思うようになった、と。

ちなみに入院の原因はそれぞれ全く関連性がないのですが、入院の時期は重ならないものの退院するたびに誰かが入院するという繰り返しになっていたそうです。

ちなみに人形に気付いたのは法事か何かでその家を訪れたお寺の住職で、「あの人形は帰りたがっているから、返した方がいいでしょうね。今は悲しんでいるだけですが、恨みだしたらさらに厄介なことになりますよ」と、こっそりとAに警告したことで慌てて返しにきたそうです。

この人形が引き起こしたことについて知っているのは父母とAと私たち姉弟くらいです。
父は何か思うところがあったらしく、祖父母に何も言っていません。
母は「ただの偶然でしょ」と軽く流していました。

数年前に母が亡くなり、この人形は姉が引き継いだのですが、姉と妹が祖父母を嫌い揃って独立したときに持って・・・・・・行きませんでした。

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