俺が昔住んでいた所での体験です。
その頃、俺もまだ5~6才であんま記憶が無いんだけど、当時そこで親父の会社の社宅に住んでたんです。
社宅といっても集合住宅じゃなく一戸建ての平屋で6件くらい同じ家が並んでる感じでした。
で、そこの人たち専用のゴミ捨て場があったんですけど、その場所にお地蔵さんがいました。
おかんはこんな所をゴミ捨て場にしていいもんかと思ってたらしいですが、誰も場所を変えようとはしなかったそうです。(他に場所が無かった)
で、俺はその地蔵がなんか好きで、しょっちゅうそこで遊んだり水を供えたりしていた。
社宅に入って何ヶ月か過ぎた頃、親父が帰ってきた時「社宅の周りをぐるぐる回ってる人がいるぞ」と。
どろぼうか?と思い耳をすますと確かに足音みたいな「ザシュザシュザシュ」と言う音が近づき、家の前でぴたっと止まった。
親父は思いきって雨戸を開け「だれだーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」と怒鳴ったが、そこには誰もいない。
家族みんなでガクガクブルブル。
それを初めに色々な事が家族に起きだした。
親父は極度の高熱が続いて眼が悪くなったり、おかんは流産2回もするし、弟はポリープが出来て手術して入院したし、他でも、おかんは金縛りしょっちゅうでうなされたりしていた。
他の住民はどうだったかは聞いてませんが、とにかく不思議な事が多かったです。
俺自身も昼間、隣の部屋からお経?みたいなものが聞こえた事もありました。
何年か住んで引っ越したのですが、それからはぴたっと無くなりました。
おかんは「あそこには絶対なんかいた。でもオマエだけはホントに何ともなかったねー」と、やっぱりあれは地蔵の祟りだったと思います。