寺でも供養できなかった日本刀

カテゴリー「怨念・呪い」

初めて投稿する。
文章が長くなっているのと、フェイク入れてるので矛盾点があるかもしれないので先にスマヌ。


30年ほど前にうちの母方の家系を祟った日本刀の話。
中心になる人物は大叔父(祖母の兄)、大叔母(祖母の姉)、祖母の3人兄妹。

母の実家は西日本のとある地方都市の(戦前までは)資産家で、戦後の預金封鎖で見事に没落したそうだが、そういう家系であったためか、代々色んな古美術品やら何やらを
集める趣味人が多かったらしい。

そんなわけで実家の大叔父もそういうのに目がなかったらしく、戦後の混乱期に数多くの名品を手放すところを見ていたためか、立ち上げた会社が軌道に乗り収入に余裕が出てくると同時に一端のコレクターになっていたとか何とか。

当時中学生だった再従兄弟の話によると、ある日、大叔父が江戸時代の日本刀を購入して帰ってきたのが始まりだった。
その日本刀は無銘であるものの一目で有名な刀匠一門の作風とわかる業物で、大叔父は大変機嫌が良かったという。

しかし、その日本刀が家に来てから家族全員が歩きなれた道で転んだり、ストーブの火がいきなり大きくなって軽い火傷したりと、テンプレどおりの災難に遭うようになった。

最初はただの偶然程度に考えられていたが、そんなとき大叔父が突然癌で倒れた。
医者もここまで急速に進行するのは前例がほとんどないと首を傾げるほどの末期癌だった。


ある日、大叔父を見舞うために大叔母が祖母と一緒に病院を訪れた。
見舞い後、大叔母が真っ青な顔で「今すぐ実家に行かなければ、あなた(祖母)も一緒に」と半ば強引に祖母を連れて実家へ。
そして、件の日本刀を見つけ出すや否や「これが全ての原因、強い怨念が篭っている」と断言した。

実は大叔母は霊感がかなり強くて、病院を見回ったときも敷地全体を覆いつくす怨嗟の
気配を感じていたらしい。
末期癌患者の終末医療専門の病院だったのでそういうものかと思っていたが、大叔父の病室に近づくにつれて怨嗟が強くなり、そして大叔父にまとわりつく怨念を見た瞬間、何か悪いモノが実家に来たと直感したそうだ。

一刻も早く供養しなければ最終的に一家全滅もありえるので、この日本刀は然るべき所で供養してもらう必要があると実家の人々を説得して菩提寺に預けることになった。
なお、祖母は霊感こそ無いものの極めて強力な守護霊に守られており、祖母なら寺まで安全に運ぶことができるから連れて来られていたらしい。

こうして供養のために寺に預けられた日本刀だったが、預けたその日の夜に寺の住職から「あの日本刀は手に負えず供養できません、よって潰させてください」という電話があった。
何でも寺に預けられてから夜までの間に寺の修行僧や檀家宅で怪我人が続出し、本堂でも消したはずのロウソクが燃え上がってボヤ騒ぎが発生していた。
こうして日本刀は完全に破壊されたが、残念なことに大叔父はまもなく亡くなった。


葬式の席で大叔母から事情を聞いた母によると、「あの日本刀は無銘だけど切れ味が良すぎたために罪人の処刑に使われ続けていた。その怨念が積もりに積もって日本刀そのものが血を求める妖刀になっていた」と語って、大叔父が一番日本刀に接してたから影響が早く出て死んでしまったと。
すぐに気付くことができなかった自分を責めて悲しんでいた。

そんな大叔母と祖母も25年ほど前に相次いで亡くなった。
祖母と(何故か)大叔母の遺品の一部を母が引き取っていて今も家にあるのだが、どうやら戦前からのモノもいくつか残っていて、いわくありげなことも起こっていたりする。

以上が母方の家系で起こったオカルト事件。
一応、怨念そのものは核となる日本刀がなくなったので拡散しているらしいが、最後っ屁の勢いで母方の家系そのものに取り付いているっぽい。
(見える人曰く、明確な感じではないが気配そのものがあるのが分かるらしい)

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