自己責任系のお話です

カテゴリー「怨念・呪い」

※自己責任でお読みください。
責任は一切負いません。(聞くと呪われる系の話)

もう、20年も前に聞いた話になるだろうか。
有名な話なのでオッサンは知ってる人多いのでは?

とある、結婚を控えた男女が居た。
その男女は、女性の田舎に挨拶に帰るため夜中、車を走らせていた。

夜中の山道、真っ暗で見通しも悪い。
男性の運転する車は、事故を起こしてしまい、男性は胸を強打して、即死。
助手席の女性もフロントガラスを突き破り、外に放り出されて、即死であった。

夜中、警察が来て事故見聞が行われが不思議な事が起こった。

車外に放り出された女性の首から上だけがどうしても見あたらない。
明るくなって探してみたが、どうしても見あたらなかった。

警察も仕方が無く、首のない遺体を病院に運び、やがて、女性の遺体は実家に帰った。

もともと、身よりの少ない女性の実家、葬式はひっそり親族と親しいもの、数名だけで行われた。

一通りの葬式が終わり、葬式に出席した皆は、その日、女性の実家に泊まって帰ることとなった。

その晩、奇妙な事が起こった。

葬式に出たとある人が奇妙な夢を見たのだ。

その夢とは、真っ暗な闇の中に針粒ほどの光があらわれ、だんだん大きくなっていく。
そして、目の前で、亡くなった女性の首から上の顔になり、何か必死で訴えかけるのだ。

夢の中で、女性が言ってる事はわからず、目の前に首から上だけの女性が必死で何か言ってるそうだ。

次の日、その人は、あまり気分のいい話ではないので、黙って、喪主に挨拶し、帰路についた。

その日から、その人は毎日、同じ夢を見るようになった。

日を追う毎に、女性の顔必死になって何かうったえかけてくる。
あまりに、毎日同じ夢を見るので、ついに、男性は亡くなった女性のご両親に相談した。

ご両親から返ってきた答えは、以外であった。
実は自分たちも同じ夢を見続けている。
いや、あの葬式に出た人全て同じ夢になやまされてるのだと。
でも、誰一人、女性が言ってる言葉の聞き取れるものは居ない。

困り果てた両親は、ある、高名なお坊様に相談してみた。

お坊様が言うには、これから先、首のつく箇所(首、両手首、両足首)に数珠を巻いてしばらくは寝なさい。
そして、その夢を見たら、夢の中で女性が言ってる言葉を、唱えなさい。
そうすれば、夢は見なくなるでしょう。

夢の中で言ってることがわからない皆が困ってるとお坊さんが内容を教えてくれました。

「私は琵琶湖に帰りたい」
「約束を守れなくて悲しい」
「お父さん、お母さんありがとう」

数珠を巻き、この3つの言葉を夢の中で唱えると、次第に夢は見なくなりますと教えてくれ、その言葉の通り、皆、行うと次第に夢は見なくなり、数ヶ月たった頃には完全に誰も夢は見なった。

両親も、皆も成仏してくれたのだと思い安心しました。

こんな、怪談話が20年前に、とある中学、高校で流行った。

ある女子の集団が、この怪談話で盛り上がっていると、その中の一人が、その話を聞いてから同じ夢を見ると言い出した。

皆、嘘だろうと笑っていたが、どうやら本当の事のようである。

その子の症状は酷く、日に日にやつれていく。
話を聞くと、数珠を巻いて、聞いた3つの言葉を夢で唱えても消えない。
皆気味悪がり、その子から自然と離れて言った。

その子が言うには、ひどいときは夢だけでなく部屋に入った瞬間や、ふと振り向いた瞬間にもその女性の、訴える首から上の顔が見えると。

その子はノイローゼになり、それが原因か不明だが、病気で亡くなったと聞く。

そのほか、この話の流行った中高では、その子ほどではないにせよ、何回かその夢を見る子が続出し、学校からこの話を禁止する事態となった学校が多発した。

私も、当時、この話を聞きましたが、私は見ませんでした。

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