地域ごとの風習や言い伝えってあるよね。
父の大学時代の親友が東北の出身で、彼の故郷では「お盆中にスイカを食べると死ぬ」という言い伝えがあって、地元では固く守られてたんだって。
でも、父の親友は頭から馬鹿にしてて「田舎じゃ人目があるので食えないが」と笑いながら、東京ではお盆中でも平気でスイカを食べ、全然何ともなかった。
ところが30代の時に帰省して、お盆中にも関わらずついスイカを食べてしまい、その日の夜中に急性肋膜炎?だかを起こしてあっけなく亡くなってしまった。
「その土地限定の因縁というものがあるのかね」と、父が苦々しく首をひねっていたのを覚えている。
その町の名前も聞いたはずなんだけど、何10年も前のことなので忘れてしまって、ググっても出て来ない。
お盆は地獄の釜の蓋が開くんだって。
藪入りともいうんだよね。
たしか。
地獄の鬼が休みをもらうから、地獄に落ちた亡者が人間界にさまよいでるそうな。
地獄の亡者が生きてる人間を連れて行っちゃうなら、お盆中は事故が多いってさー。
気を付けようね。