その部屋に入った瞬間、やばいと感じた

カテゴリー「怨念・呪い」

変なアパートの内見をした事がある。

登場フリーターだった俺は親友とルームシェアをしようぜ!という話になり、親説得して池袋に居を構える事にした。

友人は見えるタイプの霊感持ちで、俺は気配がわかる程度の霊感持ち。
そういう話で盛り上がって親友になった経緯がある。

そこで内見した2部屋プラスキッチンという2LDKと呼ぶのもお粗末なボロアパート。
駅まで5分ちょいだったかな。
不動産屋とそのアパートに入った。

入った瞬間からなんか嫌な感じがして、親友に目配せをするとこくんとうなづいた。

居るんかい!?と驚きつつ内見を始めると、俺はキッチンの引き出しの一つが気になってしょうがなくなった。

仕方ないので開けると干からびたミカン。
そっと引き出しを閉じて不動産屋に清掃は入ったのかと聞いたら入ったとのこと。

親友が青い顔で一室から出てきて、「何人挟んだか(事故物件として記載しなくて良いように)知らないがなんかがまだ居た。」とのこと。

俺も気分が悪い。
部屋が薄暗く感じる。
畳の下が気になる。

不動産屋としてはお得物件らしいが俺たちはそこには住めそうもなかった。

結局駅から離れた葬儀場の前のマンションに決めてそこで過ごした。
ちなみに葬儀場前のマンションはなんも居ないようだった。

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