今でこそ、ダムの工事なんて珍しいし、仮に工事があったとしても重機の技術が進歩しているので作業は安全に早くなっている。
しかし、数十年前まではダムに流し込むコンクリートをバケツで作業員が運ぶといったような・・・ローテクな工事が基本だった。
コンクリートの質も今とは全然違い、かなり重いコンクリートを使っていたという。
そんなコンクリートへ万が一落ちたら命はない。
昔の工事ではダムの作業に行ったきり帰ってこなかった人が多くいたという。
ダムの巨大なコンクリートの中へ落ちてしまっては誰も助けにいけないし、そもそも確認のしようがない。
今でもコンクリート製のダムの中には悲劇に見舞われた作業員の亡骸が埋まっているのだろうか。
一説によれば、事故が起きたにしては行方不明者の数が多すぎるのだという。
無事に工事が終わるように「人柱(生贄)」としてコンクリートに埋められたんだそう・・・。