ベトナムのある農村に住む、ターイ・ゴクさんは42年間一切眠っていないという。
1973年に突如、原因不明の高熱になりそれから一睡もできない日々を送っているのだそうだ。
最初は漢方や睡眠薬などを使って眠ろうとしたそうなのだが、どんなに頑張っても一睡もすることができない。
しかし、健康状態はいたって普通であるし、意識もはっきりしているのでいつの間にか眠れないことを気にすることは無くなったという。
「健康に問題はないし、寝ない時間でできることもある」
そうゴクさんは語る。
そして今もまだ一睡もしない日々を過ごして42年以上が経ったのだという。
ゴクさんのもとには世界各国のテレビ局が取材に来る。
タイのテレビ局が取材をしにきた時には24時間1週間本当にゴクさんが寝ないか検証するという企画を持ちかけた。
ゴクさんは迷惑がるかと思われたが、「一緒に夜を明かしてくれてうれしい」と快諾してくれたそうだ。ゴクさんはその番組の検証中一睡もすることがなかった。
取材が終わった後テレビクルーからタイの病院でちゃんと診断して治療したらどうか?局が治療代は全額持つと持ちかけられたが、「妻を残して外国へ出かけることはできない」と治療を断ったそうだ。
最近は歳のせいか、お酒を飲むと30分ほどうたた寝ができるようになったと自慢しているそうだ。