テレビにいくつもCMを流しているある大手企業。
面接のとき学生にどの番組でCMを流しているかを聞く。
多くの人が憧れる人気企業で採用試験は過酷を極める。
一次試験、二次試験、いくつかの試験を乗り越えてきた学生は、ほぼ採用条件を満たしているためふるいにかけるのが難しくなる。
そこで採用されたのが普段どんなテレビを見ているか、そこから学生の教養を調べるというもの。
率直に「どんなテレビを見ますか?」という質問では、学生も面接者の意図に気づきやすく教養ある番組名を挙げてくる。
そこで、スポンサーをしている番組を聞くことで「企業にどれくらい興味があるのか調べてる」「CMについてどう思っているか聞いてくる」などと学生は面接者の意図を勘違いしてしまい、素直に普段見ている番組を答えてしまう。
バラエティ番組を答える学生は落とされ、ニュースなどの教養番組を答えると採用される。