子供のころに親から聞いた人も多いのではないだろうか?
「墓場で転んではいけない」という都市伝説。
その理由は墓場で転ぶと墓石が多くあり危ないという理由や、万が一墓石を倒してしまったりしたら罰当たりだという理由で子供に言い聞かせているものと推測できる。
そして興味深いことにこの都市伝説は全国各地の伝承として存在しているということだ。
最初に「墓場で転んではいけない」と言い始めたのは誰なのか?
そして転ぶと一体何があるというのだろうか?
これはある地方に伝わる都市伝説である。
都会から電車で1時間ほど離れた郊外にあるその地域にも「墓場で転んではならない」という都市伝説があり、さらにその話はこう続く、「墓場で転んでしまったら、片足を置いていかなければならない・・・・・。」
しかし、子供達は好奇心が旺盛なもので遊ぶなと言われても、墓場で遊びたくなってしまうものである。
ある仲良し5人組も例外ではなかった。
彼らは学校が終わるといつも墓場で遊んでいた。
ある日、1人が墓場で転んでしまった。
すかさず他の子が「墓場で転んだら、片足を置いていかなきゃいけないんだよー」とあおる。
さすがに自分の足を切るわけにもいかないのでその男の子は片方の靴を置いていった。
数日後、また5人で遊んでいたが、1人が墓石につまづいた弾みで3人がドミノ倒しのようになって転んでしまった。
また「転んだら、片足置いていかなきゃいけないんだよー!」と煽りが入る。
2人は素直に靴を脱いだが1人だけどうしても嫌がった。
買ってもらったばかりのお気に入りのキャラクターのスニーカーだったので、どうしても手放したくなかったのである。
「片足を置いていかないと、足がもがれちゃうぞー」などとからかわれたが男の子は結局くつを置いていかずに帰ってしまった。
みんなも大して気に留めてなかったのだが、その帰り道、ある男の子はトラックに轢かれそうになり、ある男の子は工事現場から資材が自分の歩くすぐ横に落ちてくるなど危ない目にあった。
翌日、学校に行くとお互いに帰り道に危ない目にあったことを報告しあい、「墓場の呪いかも!」と盛り上がっていた。
そして、みんなくつを置いていかなかった1人がどうなったか気になっていた。
しかし、彼が学校に来ることはなかった・・・。
何日か経ったあとに先生が「転校した」と・・・。
しかし、実は墓場で転んだあの日に家の玄関先で転倒し右半身不随になってしまったんだという・・・。