肺癌を患っていたが・・・

ある男の話。

ニコチン中毒の爺がいた。
肺癌を患っていたが、タバコを止められず、手術しても意味が無いと医者に見放されていた。
山に爺と仕事に行き、タバコをせびられた男は爺に尋ねてみた。

「虫がな・・・」

爺は血走った目で、何も無い空間を手で払いのけた。

「タバコが切れるとな・・・・虫が寄って来るんだよ」

たまたまタバコの持ち合わせが無く、爺は地団駄踏んで悔しがったという。
タバコを買ってくる、というと独り山を降りてしまった。

爺の家族から、まだ帰宅してないと連絡を受けたのはその夜だった。

翌朝、山狩りに参加した男は、沢に落ちている酷く損壊した死体を見つけた。
「獣にでも喰われたんだと思うが・・・」男は渋い顔をした。

白いアバラ骨をさらした爺だった。

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