超能力が本物であることが証明され話

カテゴリー「都市伝説」

toshie
明治時代、日本には長南年恵(おさなみ・としえ)という有名な超能力者がいた。

1863年12月6日生まれで20歳のころまでの記録は不明。

年恵の20歳以後の超能力現象などの記録を、後年、心霊研究家の浅野和三郎がまとめて発表している。

彼女の能力は、物品引き寄せ・・つまりその場にいながら、何らかの物質を引き寄せてくる能力である。
中でも最も得意としていたものが、空のビンに一瞬のうちに空中から水分を集めて、そのビンを水でいっぱいにする、という能力であった。

しかもこの、集められた水は「霊水」と呼ばれ、様々な病気を治癒するという効能があり、彼女の元には連日、その「霊水」を求めて大勢の人達が集まり、実際多くの人々が自分の病気を直すことに成功したという。

しかしこのようなことを続けていれば、ある心無い者からいつしか「詐欺だ、インチキだ」との評判が立つようになり、当時の警察も当然のごとくそう考え、彼女は警察の捜査を受けることとなった。

1895年(明治28年)、長南年恵は詐欺行為(神水を用いて、医師の資格なしに病気治療と称するを行ったとして)を行ったとして、逮捕された。

山形県監獄鶴岡支署に7月から60日間勾留されたが、証拠不十分で釈放されているが、この勾留期間中、様々な現象が起きたという。

勾留期間、一切の排泄物が無かった。
入浴が許されていなかったが、常に髪は清潔であり、体臭も無く、良い香りがしたという。
勾留期間、一切食事を取らなかった。

完全に外部と遮断された監房内で、「神水」「お守り」「経文」「散薬」などを空気中から取り出したという。

長期の拘留生活で足腰が弱って当然なのに、一升瓶15本分もある水の入った大樽を軽々と運んだ。
収監者の中で、ただ一人蚊に刺されなかった。

1896年(明治29年)、2度目の逮捕、山形県監獄鶴岡支署に10月10日より一週間拘置される。

1900年(明治33年)、3度目の逮捕、大阪空堀町にある弟の長南雄吉の所に身を寄せている時8月ごろ、新聞記事から騒ぎが大きくなり、10日間拘置される。

1900年(明治33年)12月12日、この拘置に対して、神戸地方裁判所で再審が行われた。
尋問後、裁判長が自ら密封し封印をした空きビンを渡し、空きビンに神水を満たせるかを詰問したところ、長南年恵はできるといったという。

この実験の前に長南年恵は全裸にされ、身体を厳重に調べられ、密閉空間の別室に閉じ込められた。

当日は裁判長みずからフタをした50本の空ビンを使って彼女の能力の実験が行われた。
大勢の人の見守る中、実験は始まり・・そしてその結果、ものの見事にカラ瓶は一瞬のうちに水で満たされたのであった。

誰にも文句のつけようのない形で彼女の超能力が本物であることが証明され、そしてその日のうちに彼女の無罪が言い渡された。

この事件はきちんとした記録にも残っている。
また裁判長はその水を持ち帰ったという。

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