都内で友人複数とホームシェアをしている若者のグループがあった。
その中の一人が故郷に帰るということで送別会が催されたのだが、その際に外国人の友人も数人招待されていた。
若い人が集まれば、必ずと言っていいほど恋愛話に行き着くものだが、その中のドイツ人女性が「男を絶対に落とす方法」という独逸流の恋愛テクニックを伝授してくれた。
その男を落とす方法は、意中の相手と食事などで接近する機会を得た場合、さり気無くトイレに立つ。
トイレでは自分の女性器の湿り気(分泌物)を手に取って、香水の要領で首筋や耳の裏に塗り付ける。
そして、意中の彼に匂いが届くように身を乗り出し、顔を近づけて分泌物の匂いを嗅がせるというものだ。
女性器にこもったフェロモンの作用で、彼の性的興奮を煽ってハートを鷲掴みにするという。
これはドイツの芸能人の人気エッセーから広まった方法らしく、芸能人自身もこの方法で男を落としていた。
性フェロモンが人にあるのかは不明だが、白血球の型が自分とは大きく異なる異性の体臭を好む傾向はあるらしい。
免疫上足りない部分を相手の遺伝子で補って、子孫の生存を有利にするために体臭の嗅ぎ分けが人にも備わっているらしい。
日常生活では他人の体臭、特に女性の素の匂いを強く感じる機会は少ないので、遺伝子に基づく相手探しにはドイツ流のテクニックは有効かも知れない。