南極に湖がある・・・と言ってもにわかには信じられないだろう。
一面氷の世界のどこに?となるだろうが、ヴォストーク湖と呼ばれる湖が存在するのは地下約4000メートル地点である。
分厚い氷の下に、幅40キロ、長さ250キロメートルという琵琶湖の20倍以上の面積を誇る巨大な淡水の湖が存在している。
長らく手つかずであったが、発見から40年以上経った2012年2月、ロシアの調査チームがボーリングによって湖の表面に到達した。
しかしこの湖、外界と氷によって完全に隔離されてから50万年~100万年経っているといわれていため、独自の生態系を確立していることが予想されている。
なので採掘に関しては完全無菌状態で行われていて、地上の菌により湖の生態系を汚染しないように気をつかっているらしい。
しかし、それは表向きの理由・・・。
実際調査している生物学者が一番恐れているのは、未知のウイルスによるバイオハザードだ。
独特の進化を遂げたウイルスがもし地上で広まった場合、地上の生物はウイルスに対する抵抗を持っていないため、致死性のものであればかなりの被害が予想される。
アメリカでは人類滅亡はこのヴォストーク湖の調査によって引き起こされる“南極風邪”ではないかと真剣に議論されているらしい。
今後、調査の動向に注視していきたいところだ。