近年問題になりつつある不正アクセスによる情報流出。
最近話題になったことと言えばソニーの情報流出事件であろう。
コンピューターウイルスによる情報流失を防ぐのに有効なのはウイルス対策ソフトだ。
いくつもある開発メーカーが生き残るためには自分のソフトこそが世界一堅牢だと証明しなくてはならない。
なのでメーカーは世界中のハッカーたちに「うちの作ったセキュリティを破れたら報奨金を出す。」と宣伝し、実際にテストで作ったサイトに侵入を挑戦させるのだ。
報奨金も10万ドルを超える金額が設定されているため、ハッカー達も死にもの狂いでそのセキュリティを破ろうと挑戦する。
その中にはロシアなど、かつて諜報部員として活躍した侵入のプロも参戦している。
ソフト会社はその結果や侵入方法を解析することでより安全性の高いソフトを開発できるのだ。
ところが驚くべきことに、そのテストのセキュリティをいとも簡単に突破し、謎のメッセージを残して消える謎のハッカーが存在する。
そのハッカーは報奨金など目もくれず、ただ、最高レベルのセキュリティを破って、証を残していくだけなのだ。
そのハッカーのレベルになると、侵入を防ぐ手立ては地球上に存在せず、時間制限を設けなければ世界中のどんなネットワークにアクセスできるらしい。
彼(彼女?)をスカウトしたい企業と、危険性を感じ抹殺をはかりたい世界中の諜報機関が血眼で探しているが、いったいどこの国のどんな人物なのか、その正体はいまだ謎である。