都市伝説系で2つ程ご紹介・・・。
【ヒサル】
モズって言う鳥知ってる?
捕まえたトカゲとか昆虫とかを木の枝に突き刺して保存食にする鳥で、早贄(はやにえ)っていう行動なんだって。
でも所詮は鳥だから刺したこと忘れちゃうんだって。
だから、刺さりっぱなしになっているのも田舎ではちらほら見かけた。
なんか懐かしい。
そういえば子どもの頃、じいちゃん家の山によく遊びに行ったなあ。
トカゲやカエルやバッタなんかが枝に刺さっているのは”モズ”の忘れ物だって、その時じいちゃんに教えてもらった。
で、ある時、しんごん山?だったか、じんこん山?っていう少し離れた山にじいちゃんとタケノコ掘りに行ったとき狐みたいな動物がすごく高い枝に刺さっているのを見つけて、「すげー!じいちゃん、見て!あれすげーよ!モズのはやにえだよ!」って指差したら、じいちゃんは険しい顔をして「あれはヒサルだ。もう帰ろう」って言ったのを覚えてる。
俺はタケノコ掘りすごく楽しみにしてて、「帰るのはいやだ!」って駄々こねたけど、その時猛烈に怒られた。
じいちゃんに怒られたのはあれが最初で最後だった。
ヒサルがいるときは山に入っちゃいけないらしいが、なんか猿の仕業なのかなーとか思ってたけど、あれは何だったんだろ?
ヒサル?
非猿?
誰かしらない?
【自分が人であることを忘れてしまう】
うちの近くのパンの工場でのアルバイトの仕事内容。
春のパン祭りのシールを台紙からはがす人。
そのシールを貼る人。
肉まんのトップ部分をクルリンってする人。
流れてくるパンを食べてしまうバイトがいるので、それを見張る人。
その見張る人ががちゃんと仕事をしているか見張る人。
人が来る度に消毒液をプシュッてやる人。
機械でも出来ることを延々とやらされる・・・。
あまりにも無機質な単純労働を延々と繰り返すため、自分が人であることを忘れてしまわないようスリッパには「人間」と書かれているらしい。