先輩から聞いた実話です。
先輩のお父さんが学生のころ、仲間と一緒に有名な心霊スポットにドライブに行ったらしいです。
ドライブを続けていると峠道のところに女の人が立ってて、「まさか幽霊?」と、ちゃかしながら通り過ぎたんですが、若者が集まる心霊スポットだったために、もしかしたら仲間とはぐれたのかもしれんなあ?って話になって、そしたらあんな気味悪いとこで気の毒だなって話になって、引き返してみたそうです。
そしたらやはり普通の女の人でなんでも、友達と肝試ししている最中にはぐれてこまっていたそうです。
女性:「あー誰かいてほんとによかった。。」
女性は喜んで一行の車に乗り込んだそうです。
先輩のお父さんが運転席で友達二人は助手席と後部座席にひとり乗っていたので、女の人を後部座席に乗せたんだそうです。
「こっちも君が幽霊じゃなくてよかったよ!」などと、話が弾んだそうです。
するとしばらくして、後部座席の友達が黙り込んだらしいのですが、気にも留めず3人で会話を続けたそうです。
そして話すことも次第になくなり、峠道も越え、お父さんは車を街に向けて走らせていたそうで、女の人も疲れたのか寝ていたそうです。
前の座席のふたりでたわいもない会話をつづけていました。
ふとバックミラーで後ろを見ると、女がいないらしいのです。
「え?」
驚いて車を急停止させました。
横に乗っていた友達はびっくりして、「おいおいなんだよ?」といいます。
お父さんは「おい、女がいない。。」というやいなや友達が後ろを振り向いて奇声をあげました。
後ろに乗っていた友人の顔色が極端に悪いのです。
「女は?なんで?あいつ人間だったじゃん!」
二人はパニックに陥り、お父さんは咄嗟に、「おい、車でろ!はやく!」と叫んだそうです。
その瞬間。。。
バックミラーに移る鬼のような形相の女・・・。
口が耳まで避けていたそうです。
友人は叫び声をあげながら震えて、二人はもうたまらず一目散に逃げ出したそうです。
近くにあった工事現場の仮宿舎へ入っていって、事情を説明しました。
大勢のおじさんたちに囲まれお父さんは安心を取り戻し、ふと我に返りました。
あれ。。。
一緒に逃げてきたはずの友達がいない。。。
大の男の騒ぎ方じゃなかったため警察を呼び、おじさんたちと一緒に車のあったとこまでおそるおそる戻っていきました。
すると。。
車の中には女もおらず、友人二人が顔色を悪くして横たわっていたそうです。
一命は取り留めたものの、いまでもお二人は精神科で入院しているそうです。
詳しくは知りませんが、口が裂けた女に何をされたのかはわからないが、見てはいけない何かを見たのが原因とか。