意識が遠のくような感覚

カテゴリー「都市伝説」

海底洞窟探検のダイバーの話。

男性ダイバー2人と女性ダイバー1人で、海底洞窟を探検していた。
途中で男性ダイバーの一人が異変に気付く。

女性ダイバーの姿が見えない!

緊急事態だったが、二人で探すのは時間が掛かるし、酸素が十分にあるというわけでも無いので危険。
その為、一度引き返してから大至急捜索のチームを送る事にした。

一方・・・行方不明となった女性ダイバーというと、洞窟上部に空気を貯めてそこに頭を出して非難していた。
ライトや電子機器類は壊れ、自力で脱出する事は不可能。
そこは闇と静けさに包まれた世界。
不安と恐怖で精神がおかしくなってしまいそうな状態だった。

しかし数時間後、下のほうから光が照らされた。
捜索のダイバーが到着し彼女は救出された。

そして彼女は普段どおりの生活を始める。
しかし変わった事が一つあった。

この頃は丁度真夏で皆は「暑い暑い」と言っているのに、彼女は暑さを感じる事が無くなっていた。
それどころかむしろ寒い位だった。

日に日にそれはエスカレートし、真夏なのにストーブをガンガンにして部屋で過ごすようになる。
しかしそれでも身体は暖まらず、寒さで震えるほどになっていた。

それに加えてまた新たな症状が現れ始める・・・。
彼女は無性に息苦しさを感じるようになっていた。

彼女は「これはきっと何かの病気だ・・・明日病院へ行こう・・・」と思いベッドに入るが、その日はあまりにも息苦しく、呼吸困難とも言える状態で、何度深呼吸しても息苦しさから逃れる事は出来なかった・・・。

そして意識が遠のくような感覚と共に目の前が真っ暗になった・・・そして恐ろしい現実を知る。

そこは闇と静けさに包まれた世界。
酸素残量ゼロのボンベを背負った女性が一人・・・。

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