行くときよりも帰るときの方が早いと感じたことがないだろうか?
行きも帰りもかかった時間は同じなのに、帰りの方が早く感じてしまう現象はリターン・トリップ・エフェクトと呼ばれる。
この感覚を多くの学者が世界中で研究しているが決定的な研究結果はまだない。
最も有力なのは「時間予測」にあるのではないかといわれている。
人は目的地に着くまでの時間を短めに予測してしてしまう傾向がある。
例えば本当は35分かかるところを30分で着くと短く予測してしまうことで、5分余計にかかったと感じてしまう。
帰るときは来たとき(行きでかかった時間)をもとに、到着時間を長めに予測してしまう。
例えば35分で着いたことで40分と予測してしまう。
結果、早く帰り着いたと感じる。
せっかちな人ほど行きの時間を短く予測してしまい、結果として帰りの時間をより短く感じるという。