国道16号線での体験談

カテゴリー「心霊・幽霊」

もう15年ほど前の話。
高校1年生の始め、小中一緒で家が近い奴と同じクラスになった。
ある時、クラスの皆で相模大野駅の近くでボーリングをした。
20時過ぎに解散をし、電車賃をけちって淵野辺駅近くの家まで歩いて帰るかと言う事になった。

2人で「今日はどうだった?新しいクラスは?高校生活は?」等・・・他愛のない会話をしながら、八王子方面に向かって国道16号線の左側の歩道を歩いていた。
距離が結構あるので何台もの自転車が俺達を抜いて行った。

そのうち話すのにも疲れてきて黙々と歩いていたが、かなり広めの空き地の脇を通っていた時に、後ろから自転車のベルがチリンチリンと鳴りながら近づいて来た。

2人とも後ろも見ず、自転車を通す為に真ん中を開ける様に歩きながら広がった。
すると、どう言うわけか自転車のチリンチリンという音だけが鳴り続けながら俺達の間を抜け、更に先の角を曲がり遠ざかって消えて行ったのだ・・・。

俺は友達が何かいたずらでもしたのだろうと、『お前何かやっただろ』という意味を込めて軽く笑いながらそいつの方を見た。
すると、そいつも全く俺と同じ『お前何かやっただろ』という顔をしてこっちを見ている・・・
数秒顔を見合わせた後、お互い状況を理解した瞬間に2人とも「うわぁぁぁぁあああ!!!」と叫びながら走って逃げ出した。

後で他の人に話をしたら、その広めの空き地が、霊が出ると有名な病院が廃院して、何年も経ち廃墟の様になり、漸くお金の目処がつき解体した跡地だったらしい。。

あの時の体験は今も忘れられない。

八王子方面に向かう国道16号線を通る方はご注意・・・。

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