さっきばーちゃんから聞いた話なんだが、正直俺も意味がわからないので、誰か知ってる人とか、似たようなことを知ってる奴がいたら教えて欲しいと言う意味も込めて投下。
俺のばーちゃんちは宮崎県の南部で結構な山奥。
ばーちゃんは82になる。
これはばーちゃんが14歳の時の話。
ばーちゃんは女1人男9人の10人兄弟で育った。
ばーちゃんの1つ上の兄は不思議な亡くなり方をしたらしい。
ばーちゃんの兄ちゃんを仮に「六男」とする。
ばーちゃんが育ったところに神様というか、見てはいけない何者かがいたという。
そいつは夏には山から降りてきて川へ下り、冬には川から山へ登るという。
しかし、誰もその姿は見たことはないのでそれが何者かはわからないのだが、それが山から川へ、川から山へ行くときに必ず音を鳴らすらしい。
笛のような音で「ピーピー」と吹きながら下ったり登ったりするという。
それは「はっきり聞こえるのか?」と聞いたら、ばーちゃんはこう言った。
「はっきり聞こえる。みんなそれが聞こえると家に入り聞こえなくなるまで外には出ない。」と。
実際にばーちゃんも何度も聞いたらしい。
ある日の夕方、六男は「あの音追っかけてくる」と言い残し、引き止める母親の言葉も聞かずに出て行ったらしい。
そして戻ってくるなりガタガタ震え、「みたみたみた」と布団の中に潜り込みそれ以上何も話さなくなったという。
翌日、六男は高熱を出しそのまま帰らぬ人となった。
その「モノ」の名前をなんという名か聞いたが、さっきの話なのにさっぱり思い出せない。
誰か似たような話を知っているかと思い投下。