高校生の頃はよく金縛りに遭ってたんだが、殆どが「体が疲れて寝ているが、脳は起きている状態」という説明がしっくりする感じだった。
ただ一回だけ、マジでいつもとは違う金縛りがあった。
その時は近くに人が居るって確信が持てるほどの気配があった。
目をつぶってやり過ごそうとしてたら、足元の窓の方から唇をペチャペチャ言わせてるような音がしてくる。
朝の目覚めをよくするために枕元のカーテンを開けたままで寝てたから、その音がもし雨音なら、枕もとの窓からの方がよく聞こえるはず。
だが、足元からしか聞こえないんだ。
しかもだんだん音は近づいてきて、最期は耳元まで来た。
俺は怖くて目を固く閉じてたんだが途中で寝てしまったらしく、記憶もココまでしかないいんだ・・・。
それから暫くして、部屋の模様替えをしたんだが、寝る時に開けておくカーテンの位置が変わるんで一瞬躊躇した。
その窓は隣の家から部屋が丸見えになるような位置にあって、といっても2階だし大人でも手が届かない程度は距離もあるしで、結局平気か、って久方ぶりにそのカーテン開けたんだわ。
そしたら、なんか、俺の手の半分くらいの大きさの手形がびっしりとガラスに・・・。
怖くてすぐにカーテン閉めて寝ちまった
後日、確認した時には手形は消えてたんだけど、1つだけすげー気がかかりがあるんだ。
あの手形は窓の外側についてたんだろうか?それとも内側?