深夜1時頃帰宅した俺は鍵を持っていないことに気付いて玄関のチャイムを鳴らした。
だが誰も応答しない、両親と妹は寝入っているようだ。
俺はこんな時のためにベランダの植木鉢の下に玄関の鍵を隠していた。
ベランダによじ登り鍵を取ってきて玄関を開けたがチェーンロックがしてあり家に入れない。
しょうがないな、一旦ドアを閉めてからチャイムを鳴らした。
1分ほどしてドアロックを外す音がした。
家に入ると妹が玄関に立ってる。
しかし妹は俺の顔を見るなり2階へ駆け上がり両親に何か怒鳴っている。
何なんだよ・・・夜中に起こした事は悪いけど俺が帰ることを知っていてチェーンロックをかけた方も悪いだろうに。
そしてキッチンで冷やしてあったウーロン茶を飲んでいると両親と妹が2階から降りてきた。
親父「また来たのか」。
お袋「何もこんな時間に・・・」。
俺はチェーンロックかけてあったので家に入れなかったんだと言ったが無視された。
両親はそのまま居間へ行き仏壇に向かって手を合わせ線香に火をつけた。
お袋「あれから3年も経つのに・・・」。
仏壇には俺の写真が数枚飾ってあった。