地元北海道で有名な心霊スポットでの人から聞いた体験談です。
インターネット上でも有名で「青い屋根の家」で検索すると分かる通り、一件何の変哲もない建物ですが、一家心中(私は一家惨殺と聞きましたが)があったと噂のある場所です。
私が以前近くのレジャースポットで働いていた際に、その場所に肝試しに言ったことがあるという職場の人に聞いた話があるので、ご紹介させていただきます。
夜、男仲間3人で酔いつぶれた状態で青い屋根の家に行くと、普段は決して人が入れないように板で塞がれているはずの1階の窓が何故か大きく割れていたそうです。(板自体はなくなっていたらしい)
素面なら決してそんなことはしなかったと話の中では弁解していましたが、当時3人は酔った勢いで居間の窓から中に入り、そこでコンビニで買った酒とツマミを開け酒盛りを始めたそうです。
すると、突然2階に続く階段の上から子供が走り回るような音がして挙句人の声までする。
職場の先輩ともう一人の男性はかなり酔っていて、音は聞こえていても気にも留めませんでしたが、もう一人は怖くなったと言って窓から出ていき乗っていた車に戻ったそうです。
「なんだよ、音がしてるだけだろ」と酒盛りを続ける二人でしたが、今度はキッチンの方から誰かがこちらを見ている気配がする。
これはさすがに先輩も気味の悪いものを感じてしまったらしく、出ていこうと男性に提案したのですが、なんと男性は「いや、酔いが酷いから俺は泊まっていく。」と。
車に乗れば家まで送っていくからと説得しても聞かなかったため、先輩と最初に出て行った男性は二人だけで一度帰宅しました。
しかし、心配だったため、朝一で先輩が迎えに行ったそうです。
家の中でぐっすり眠っていた男性を起こすと、彼は車の中で二人が帰った後の様子を「いやー、なんかさ、二人が帰った後も視線がすごくてさ、寒気もしたし家のドアが勝手にバンバン動いたし金縛りにもあったんだけど、他には何もなかったわー」と何事もなかったように語ったらしいです。
あからさまに「出てけ!」というメッセージのようなドアバン(?)までくらっておきながらも、その後も祟りなど一切なくピンピンしているそうです。
地元に住む者としてはあの家に関わってまともでいられた人(先輩含め)の話など初耳だったので、聞いていて意外な印象が強かったのを今でも覚えています。