前提として、私は霊感ない。
職場で変な体験しても全部気のせいで済ませてる。
母は昔あったらしいけど、弟産んでからほぼなくなった。
弟は、母親の分持って生まれて来たらしい。
あと、うちの地域はまだ火の番があって、通夜の夜中ずっと線香を焚く。
一本40分くらいで終わる線香の火を絶やしちゃいけない。
本題。
祖父が亡くなった時、親戚とうちの家族が葬儀場に泊まり込んだ。
葬儀場は三階建。
一階は葬儀会場ホール。
廊下挟んで控え室、給湯室。
二階に自販機や食堂に使える部屋と給湯室、三階に泊まれる個室とか洗面所がある。
親戚と父が控え室で寝てて、私と弟、母と祖母が祭壇の横に用意されたコタツで休んでた。
母も祖母も前日眠れてないし、親戚も疲れて休んでた。
だからほぼ私と弟が火の番してたんだけど、その間ホール横の廊下でずっと足音がしてた。
霊感ないはずの私でも聴こえてた。
軽くて、女の人みたいな足音。
弟とは殆ど喋らなかったんだけど、時折ホールの中でも音がした。
少し大きめの音がした時は弟が見に行ってた。
空調で何か揺れてたとか言ってたな。
控え室から誰か出るような音もした。
誰も出てなかった。
でも、弟が一緒だからそんなに怖くなかったから、火の番はちゃんとやった。
朝になって、控え室で親戚混じえてその話を弟とした。
弟曰く、何かは控え室横の給湯室で何かしてたらしい。
女の人じゃね?って見解が一致してた。
私霊感ないのに。
母親曰く、前日の夜、二階の給湯室で誰かいたらしい。
給仕に来てくれてた人が残ってるのかと思うくらい気配があったらしいけど、まぁ誰もいなかった。
あと、親戚揃って「三階は行きたくない」と言ってた。
前に父親が三階に泊まった時は、うなされたらしい。
洗面所に行く時はみんな一緒に行ったよ。
奥の空気がおかしかった。
それだけと言えばそれだけ。
でもやっぱこういう場所は、不思議なことがあるんだなと思った出来事。