絶対に通らないと決めた道

カテゴリー「心霊・幽霊」

昨日の夜のこと。

いつもは夕方には仕事が終わるんだけど、トラブルがあってかなり遅くなってしまった。
少しでも早く帰りたくて、夜になると混み合う国道ではなく、信号がない脇道?的な方を通って帰る事にした。

周りが田んぼとは言え、いくつか民家もあるし街灯もあるし怖い感じがする道ではなかったけれど、車を走らせて2~3分すると、「コンコン」と、リズミカルなテンポで運転席後部の窓に何かが当たる音がした。

驚いて急ブレーキをかけて止まり、窓の外を見るも当然誰もいない。
何かが当たったのかとも思い、車を降りて外に出るも、窓に当たりそうな物などない。
そもそも物が当たったのであればコンコン、でなくもっと違う音がするんじゃ・・・と思ったらぞっとして急いで車に乗ってその場を離れた。

余計なことは何も考えないようにしようとカーステの音量をあげて、歌いながら運転していたら・・・また「コンコン」とまた後部座席から窓を叩く音がする。

何も当たるわけないし、走行中の車にノックできる人間なんていない。
でも誰かが窓をノックしてる。

ミラーを見たら何かが映るんじゃないか?と怖くてひたすら前だけを見てアクセルを踏み込んだ。
人通りのある国道に出ようと進路を変え、「あと5分もすれば家に帰れる!」とそれだけを考えていたのに、「コンコン、コンコン」やっぱり窓を叩く音がする。
しかもさっきより増えてる。

何も考えなきゃいいのに、わたしの頭の中では車にへばりついて窓をノックする影の映像がわりとはっきり見えてて半泣きだった。

それと同時に冷静な自分もいて、パニックになったら事故になるから、落ち着いて運転しなきゃ!とも考えていた。

「落ち着いて」と自分に言い聞かせて、法定速度を守るようにして運転し、曲がり角を曲がれば家が見えるところまで来た。

国道に出てからノックは止んでいて、だいぶ気持ちも落ち着きつつあったのに、さっきのコンコンとは違う

「バン!バン!」という強い音がした。

考えたくはないけれど、両手で窓ガラスを叩いてるような音。
見たわけじゃないけどそう思った。

家に着いたけれど怖くて車から降りられず、車の中から旦那に電話して外まで迎えに来てもらった。

朝になって旦那に頼んで車の様子を見てもらったら、雨が降ったわけでもないのに運転席後部の窓にだけ泥の痕が付いてた。
今のところそれ以外にオチらしいオチはないです。

夜中に家の窓叩かれたらどうしようとか思ったけれどそんな事も無かったし、文章にするとあまりインパクトはないですが、昨日はホントにチビるかと思うくらい怖かったです・・・。

二度とあの道は通らない。

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