友人の兄の話です。
その日は家族がみんな出かけていて、友人の兄(以下兄)は自宅で一人ゴロゴロしていたそうです。
その時にたまたまだとは思うのですが、自殺してしまった某アイドルのアルバムレコードをリピートして聞いていたそうです。
兄の家は公団住宅の4階で、家の間取りは玄関を開けるとまっすぐに廊下が続き、左右に部屋やバスルームなどがあります。
突き当たりにリビング。
兄はリビングでレコードを聞いていたそうなんですが、兄は霊感も結構あるらしく、その時も何かを感じたらしいのです。
あたりを見回すと玄関の入り口にひざ位まであるのれんが掛かっていたのですが、その下から、足が見えていたそうです。
髪の長い女性の足が・・・。
兄は、「まずい!」と思い注意を逸らそうとレコードに集中した時に、ふと気付いたそうです。
何十分も同じ曲が繰り返し流れていたことに・・・。
それからしばらく兄は金縛りに遭い、解けたときにはもうその女性は居なくなっていたそうです。
そして、後日友人がその話を聞き、「なぜのれんがひざぐらいまであるのに顔も見えないのにその女性の髪が長いと思ったの?」と聞いたら、のれんの下から「足首まである黒い髪の毛が見えていた」ということでした。
18年前の4月8日の出来事だそうです。