まぁ、よくある話だけど・・・死体が動く話。
俺の学校の非常勤講師の80歳のおじいさんが話してくれた話なんだが・・・。
秋田の山にある村での話で戦前の頃は人が亡くなったら土葬にする習慣がある土地。
先生は山を3つ超えた所の学校に通っていて何時も帰るのは日暮れ時だったらしい。
そんな頃の夏に住んでる村で怪事件が続発したらしい。
子供が居なくなる、死体が動くなど気味の悪い事件。
そんな折に先生は何時もの日暮れの帰り道に、偶然道の真ん中でつんのめっている人を見つけた。
声を掛けても動かず変だと思いながら近寄るとそれは死体。
先生は腰が抜けそうになりつつも急いで山を越え自分の村に報告した。
先生の報告を受けて村の青年団の方と父親でその場に行ったところ死体が消えてる・・・。
当然先生は狼少年呼ばわりされるが先生自身は納得が行かない。
そこで先生は友人とその山を散策を兼ねて調べてみたらしい。
しかし、いくら探しても何も無く友人も呆れ気味で先生の記憶を疑っていたと言う。
日が落ち始めあたりは徐々に暗くなり始めたので先生が友人に「帰ろう」と言おうとした時、藪のずっと奥から「ずりっ、ずりっ」と音が聞こえる。
熊にしては妙な音だが、怖くて暗い藪の中に入ってまで見る勇気が無く、帰ろうと目を友人に戻したら友人が口をパクパクさせ別の藪に指を刺している。
そこには人を引きずっている複数の野犬が3匹いた。
後に判った事らしいが、子供は野犬に襲われて亡くなられたとの事。
猟師さんが見つけたらしい。