連続幼女誘拐殺人事件で、1989年に逮捕され、2008年6月17日に死刑が執行された宮崎勤。
少女を殺害した、日本史上でも指折りの不気味な犯人像に、当時の国民は多いに恐怖した。
そんな宮崎は幼少時、ウルトラマンやゴジラなどに登場する怪獣に夢中になる、何処にでもいる子供だったという。
オタクが後世になって差別や危険視される原因になったのも、この宮崎の所業であるという話がある。
宮崎逮捕後にマスコミが公開した宮崎の自室には、無数のビデオテープに特撮番組のタイトルが貼られており、また本棚には大量の漫画本が並んでいた。
実はこの宮崎が所有していたビデオの中に、存在しないはずのフィルムが確認されたという。
それは現在では欠番となっている、ウルトラセブンの幻の12話、「遊星より愛をこめて」という作品である。
様々な都市伝説に登場する割には、ネット上でもよく見かけることが出来るこの映像だが、これが実は宮崎の所有していたテープが元だという。
YouTubeなどの動画サイトでも見ることの出来る映像は、本放送当時のCMなども収録されており、家庭用のビデオデッキで録画された可能性が高い。
実は宮崎は幼少時から裕福な家庭に育っており、自宅にビデオデッキがあったとしても不思議ではないのだ。
一部では、現在流出している映像は海外で再放送されたものが発祥元であるという説もあるが、CMは日本向けに作られているのでこれは当てはまらない。
もし本当に、この映像が死刑囚宮崎勤の所持していたものであるのなら、そもそも誰がネット上にアップしたのだろうか。
結局、この謎は解明されることはなかったが、相変わらずネット上では「遊星より愛をこめて」の削除と投稿のイタチごっこが続いている。