夕方ふと思い立って鹿島神宮に立ち寄った時の話。
参道の杉並木にはすでに暗くなり始めていて、お社はすでに閉まっていた。
それでも立派な杉並木と参道の雄々しくて、威厳に満ちた美しさに感動して立ち止まって見惚れていることしばし。
ふと見ると、突然10メートルほど先の参道の端の藪から何かが飛び出してきた。
カラスだった。
驚いたのは出てきたカラスのすぐあとを、また別のカラス、そしてそのあとをまた別のカラス・・・。
数珠繋ぎでゾロゾロでてきたのだった。
六、七羽ほど次々と飛出してきて、ぴょんぴょんと跳ねながら急いで参道を横切り、
反対側の藪の中へと消えていく。
一緒にいた夫に、「なにあれ!?見てみて!」と指差し、夫は何事かと指差す方を見るも、「何もないけど。。?」と怪訝な顔。
そうこうしているうちにカラスたちは去ってしまった。
なんだったんだろう、あれは。