いざ文章にしてみたら怖くはなかったが、せっかく書いたので投下。
俺の家は3階建てで、1階に祖母、2階に両親と妹、3階に俺の部屋がある。
ある日妹に「なんか寝てる時にお兄の部屋でゴリゴリッて音がする」と言われた。
俺は夜の仕事で帰宅時間は深夜。
部屋では常にヘッドフォンをしてゲームやPCやってるので全然気が付かなかった。
多分俺が座椅子に座って動いたりするから、その音だろ、と思ってた。
で、ある風が強い日に仕事から帰宅して、2階の仏壇に手を合わせる。
が・・・その時「ガリガリ・・・ガリガリ・・・」
音がした。
瞬時に”妹が言ってた音”だとわかった。
この仏壇がある部屋は俺の部屋の丁度真下。
妹の部屋の隣にあたる。
「・・・俺の部屋か・・・な?」
しばらく仏壇の真上あたりを見てると「カリカリ・・・ガリガリ・・・」
なんか、人間が爪で天井をこすってるみたいな音がするの。
凄い怖くなったが、とりあえず何の音か確かめなきゃと思って、仏壇に寄っていき、そこの真上を見上げた。
・・・・・・何にもない。
そこは普通に天井があるだけ。
でも音はずっとガリガリ鳴り続けてる。
仏壇がある部分は天井が低くなってて、普通に手が届く。
思い切って天井を叩いてみた。
「ドンドン!ドンドン!」
・・・・・・音が止まった。
一応その後も2~3回叩いてみたが反応なし。
風が強い日だったから屋根の方で何か音がしてるんかな・・・と思って仏壇に手を合わせ、電気を消した・・・・・・・・・。
途端、「ガンッガンッ!!」
今までとは比べ物にならないくらいデカイ音がした。
風とかそー言うんじゃない。
あきらかに人間が怒って叩いた音。
俺は怖くなって両親の部屋に駆け込んだ。
両親がその音で起きて、事情を説明すると「天井裏を見てみよう」と言う事になった。
父親が色々な工具を持ってきた。
天井裏からの音は止んでいる。
天井部分を開ける為に試行錯誤しつつ後は板を外すだけ、と言う状態になった。
父親が天井の板に手をかけ「ンッ」と力を入れた。
ガコッと言う音とともに板が向こう側に押されたその瞬間・・・。
「ドサッ!」
何かが降ってきた。
それはとてつもなく大きな・・・・・・「蛇」だった。
俺と母は「うわわわ。へ・・・蛇!蛇!蛇ィイー!」とパニくった。
が、真下にいた父は「シギャアアァア%#a☆@@!!」って絶叫。
その父親の姿見て少し冷静になった。
バタバタしてる音で祖母が起きてきて、その状況を見て「おお、こりゃ、~~様(失念)だ」みたいな事言ってた。
祖母が猫をあやすみたいに手を振ると蛇はスルスルーッと部屋から出ていった。
祖母曰く、家の守り神的な存在だから怖がらなくていい、みたいな事を言ってた気がする
結局それから音はしなくなった。
・・・で話しは終わりなのだが、何が怖いってその蛇が部屋から出ていった後、どこに行ったか誰もわからない事。
まだ家のどこかにいると思うといくら守り神でも怖いです・・・。