以前働いていた職場での出来事です。
そこは春~秋まで営業して冬は封鎖される某宿泊施設。
私はフロント兼事務として働いていました。
その職場は霊験やや強めの人が何人かいて、あの箇所に初老の男性がいる、休館日の日の夜、留守番で泊りで寝ていたら男性の叫び声が聞こえて飛び起きた、あそこの階段、なんかわからないけど、なんか気持ち悪い・・・そんなことがちらほら聞こえるようないわくつきの場所でした。
私がよくいたのは事務所PCの机で、目線を前に向けると、フロントが見えるように(お客様が来たことをすぐに確認できるように)ドアが開きっぱなしになっており、そのフロントのさらに奥には階段があります。
配属された年の春、私はいつも通りPC作業をしていました。
PCを使っているので、目線は斜め下なのですが、目線の端にある階段の上の方に誰かがこちらを向いて座っているのが見えました。
あれ?誰だろう?
今はお客様もいないし、みんな掃除してるはずなのに、と思ってみてみると、だれもいない。
気のせいかなと思ってまたPC作業をしていると、また目の端に映り、見てみるとだれもいない・・・こんなことが一日に何回もありました。
でもまぁ気のせいだろうと思って仕事をしていました。
1か月くらいたったある日、誰かが階段からちょっとだけ下がった場所に立ってこちらを見ているのが視界に入りました。
でももちろん視界に入ってくるものの、直視するといない、という感じでした。
また1か月くらいたつと、今度はフロントの前の廊下あたりに誰かがこちらを向いて立っているのが視界に入りました。
もちろん直視すると誰もいませんでした。
さらに一か月くらいたつと、事務所内のドアの陰に誰かが立っているのが目の端に映りました。
私が事務所に入ってドアの陰に誰かいるのに気づき「うわっ!!」っとびっくりして見てみると誰もいない、そんなことが続きました。
これはだいぶ後で気づいたのですが、その視界に入った人は全員同一人物の髪の短い女性で、日に日に、徐々に私と距離をつめてきていました。
そういうことがしばらく続き、季節は夏になっていました。
「そういえば、最近目の端に誰かが見えるってことなくなったなー。よかったーなんかあれ気になってたからさぁ。」
内心ほっとしていました。
ある日、夏からパートとして働きに来ていた40代女性(霊感めちゃつよい)が、私を指さして言いました。
「あなたの後ろに女性がたってるよ」
聞けばその女性、生前私と雰囲気が似ていたらしく、私に親しみを感じて憑いたらしいです・・・。
初めそれを聞いたときは震えあがりましたが、どうやら悪い人じゃないみたいなのでそのまま放置しました。
数か月も目の端とはいえ見ていると、悪い人じゃないっぽいなということは伝わってきたし、悪意があって近寄ってきたわけじゃないし。
その霊感強い女性とは仲良くなって、同時に私のナニかが刺激されたらしく、霊感がちょっと強くなってしまいました・・・。
その後職場を辞めてしまったので、その霊感の強い女性に見てもらえず、私の後ろにいる女性が今もいるのかどうかはわかりません。
霊障は(たぶん)ないので、いたとしても放置でいいかなと思っています。(気になるといえば気になりますが・・・)
その霊感の強い女性とは疎遠になってしまって、私の霊感も前に戻ってくれました。
ちなみにその時は会社の寮に住んでいて、そこでもかなり色々と霊に遭遇しましたが、長くなるしオチがないのがほとんどなので省きます。
会社も寮も霊だらけでした。
今思えば貴重な経験したと思いますが、もう二度とあんな思いはごめんです・・・。
霊と生活した日々で感じたことは、人間と同じで悪い気持ちをもった霊ってのはほんの一握りであること、大抵はそこに存在してるだけとか、自分と似た人には寄っていくという(類は友を呼ぶ?)生きた人と変わりない性格であること、その人も生きていた時期があるということ、もちろん自分が死んだら今度は霊となって怖がられる方になること、しばらく一緒に暮らしていると、お互いの距離感ができて何とか共存できるもんなんだなことを知りました。
あと、死んだ霊よりも、生霊の方がずっとずっと強いというのもよくわかりました。
死んだ霊を怖がるよりも、普段人とやり取りしていく中でねたみ僻み恨みは買わない方が人生よっぽどうまくやっていけるということもわかりました。
霊よりも生きてる人間の方が怖いといいますが、あれは生霊的にも本当だと思います。
先日会社の健康診断をうけて胃検診にひっかかり、今日有給取って昼前に胃カメラ予定で、時間があったのでカキコしてみました。
正直、その女性の幽霊より胃カメラの方が1000倍いやです。