むごすぎる残骸

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

中途半端な時間に目が覚めてしまったので、眠気覚ましと暇つぶしがてらにひとつ。

私が小学生6年生の夏休みに起こった話。

私が通っていた小学校ではうさぎやにわとりを飼っており、私はその飼育係をやっていた。
係の仕事は夏休みの間もローテーション制で行っていて、その日は私たちが当番の日だった。

朝の餌やりのため、早朝に校内の飼育小屋に向かったのだが、どうも様子がおかしい。
小屋が静かすぎるのだ。

いつもならにわとりが鳴いていたり、うさぎが跳ねまわっていたりと騒がしいのだが、その日に限っては静かだった。

不思議に思った私たちは小屋の中を確認した。
すると、動物が一匹もいない。
しかも小屋の扉が開いたままになっていた。

もしかして逃げたのではないか。
そう考えた私たちは小屋の周りを探し始めた。

探し始めて数分もたたないうちに、ひとりが見つけたと声を上げた。

その場所に向かうと確かに彼らはいた。
しかし、皆無残な姿で放置されていた。

私たちは恐慌しながらも丁度そのとき学校に来た先生にこのことを伝え、先生の指示で彼らを埋葬し、その場は収まった。

そのあと聞いたところによると、前の日の係の子たちが小屋を施錠し忘れていたらしく、そこにイタチか何かが襲ってきたのではないかということで話は落ち着いたそうだ。

しかし、私には納得できなかった。
なぜなら彼らのほとんどが首を切断された状態で放置されていたからだ。

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