秘密基地の話。
友達が空き家の窓から出入りができると言うので家からほうきとチリトリと雑巾を持ってついていった。
着いてみると、ずいぶん前に廃棄されたらしき河べりのアパートで堤防側からは1階の破れ窓から入れた。
反対側は中庭をはさんで5階建くらいで、上から見るとロの字型の建物で中庭は元住人が廃棄したものでゴミ溜めになってた。
自分達が入った部屋は家具はなく置き去りのゴミと廃棄されてからの年月を感じさせるホコリだらけだったので中庭にすてて掃いて秘密基地にしてた。
入ってきた破れ窓は台所でもう一つ部屋があったんだけど、不思議とその部屋だけいつも薄暗く畳がずっと湿っていて丸く凹んで黒いところがあって小鳥の骨がころがってた。
今思えば色々な意味で怖いけどよく出入りしてたな・・・。