吹雪の夜長野の林道を車で走っていた時道の途中でヒッチハイクをしている女性2人が居た。
登山の装備だった為吹雪の中で迷ったのかもしれないと麓まで乗せてあげる事にしたそうです。
しかし、2人は車中会話も無くこちらから話し掛けても返事が無いので不思議だなぁ?疲れてるからだろうか?と思ったらしい。
会話も無く走り続けようやく村の明かりが見えて着た時、ふとバックミラーを覗くとさっきまで居たはずの2人が居ない。
えっ?と思い車を止めて後ろを見ても居ない。
とにかく驚いて車を飛ばしどこでもイイからと灯りある家へと飛びこんだ・・・。
そこは村の駐在所でも何か慌しいそうだったらしい。
「今と、登山者の女性を2人・・・」
経緯を途中まで話すと、どこで会ったかどんな容姿かなどまるで逆に尋問の様に聞かれた。
なんと登山者の女性が2人下山して居ないとの事。
翌日夜が明け捜索が始まった親父も登山の経験があるのと因縁みたいなものを感じ又、丁度人手も欲しいという事から捜索に参加した。
親父が2人を乗せたという場所を案内し登山道を登る事1時間、避難用の小屋が見えて来た。
なんとそこには・・・避難小屋の僅か10m足らずの所で昨日乗せたはずの2人が生き絶えていた・・・。
あと少しだったのに・・・。
吹雪で視界が悪く見えなかったか・・・。
昨日の恐怖は消え2人はこの場所を知らせたかったのだろうと思うと悲しさで胸が一杯になったそうです
今から30年程昔の話です・・・。