ほん怖見てた、何となく今の職場のこと思い出して書きに来た。
自分は有料老人ホーム勤め。
うちは割と介護度高い人が来るし、ターミナルの(苦痛緩和以外の延命措置無し。何かあっても病院に連れてかないで施設で看取る)人も多いから、誰かが亡くなるとか日常茶飯事。
お亡くなりになる方より、認知症の入居者さんの介護拒否や徘徊に悩まされてる。
けどまあ死人が多い場所って、何か引き寄せてしまうものらしい。
同業者なら皆思い当たることがあると思うけど、うちの施設にもそういう何かがいる。
お亡くなりになったご入居者なら全然怖くないけど、そうではないらしい。
だから施設をうろついてる『何か』の正体がなんなのかよく分からん。
外見もよく分からん。
マジで出るので、皆基本的に話したがらないし。
でも聞けばよく出るスポットをこそっと教えてくれる。
示し合わせたわけでも皆、同じ場所を答える。
徘徊する入居者さんも、そこだけは避ける。
今のとこ職員に被害はない。
仮眠室で消灯したとき『見て』しまい、以来電気を消して寝れない職員がいる程度。
むしろ入居者さんが被害者かもしれん。
けど特に104号室付近。あそこに出るときが悪質。
例えば認知症のない物静かな女性入居者さんがいた。
なのに入居してから夜に『壁から何かが出てきた!』と訴えるようになり、あっという間にボケてお亡くなりになった。
他の認知症の人が入居しても幻覚が無いタイプのはずの人なのに、『部屋に誰かいる』と騒いで電気を消すのを怖がる。
そして早く亡くなる。
私も一回だけ見たことがある。
夜勤のとき、うっかりしてドアを開けたまま104号室で介助していたらドアの外を『何か』が歩いて行った。
てっきり徘徊の人かと思って、慌てて外に出たら誰もいなかった。
気のせいかと介助に戻ろうとしたら、普段は重度の認知症で口もきけない入居者さんがガタガタ震えながら、『今、○○(何て言ってるか分からん)が入ってきた』って言ってた。
それからその人は程なくして亡くなった。
まあ最近はそんな目撃例も妙な話も減ってきたけど。
ただこの頃、施設の職員が妙に事故ったり、急な病気で長期欠勤することが増えた気がする。
まあ単なる偶然だと思うんだけど、ちょっと思うんだよね。
力をつけた『何か』が、職員に悪意を向け始めたんじゃーとかさ。
マジな話なので、特に山場もオチも無かったわ。