箕面線の桜井駅の事なんだけど。
飛び込みが多くて電車が止まったりなんて事が割りとあった。
そんな駅を通学で使ってて同じ学校に通ってる友達(加藤)に話したら数人集めて肝試しに行こうってなった。
まだ高校生だったし本格的にやろうとは思ってなかったので深夜とかじゃなく学校が終わって直行で夕方くらいにって計画していた。
結局誘って来たのは加藤と共通の友達で同じクラスの新田だけだった。
それで次の日に早速決行て事で桜井駅の近くにあるデ◯リーで屯してた。
適当に買い食いで腹をみたし踏切な行くことにした。
踏切は某幼稚園の近くにあるところで帰宅ラッシュのなか送り迎えしてるお母さんや幼児もいた。
やっぱりまだ明るいから雰囲気ないねぇなんていいながら観察してたんだが、半狂乱に泣き叫んでる男の子がいたの。
踏切の方を指差して『血がいっぱい出てるおじさんが怖い顔でずっと見てる』とかいってる。
お母さんの方はそんなんいないでしょ怖くない怖くないってあやしてるけど一向に泣き止まない。
そんな異様な光景を3人で見てたんだが新田が突然ダッシュで走っていった。
異様な状況でそんな事されたもんだから怖くて俺も加藤も慌てて新田の後を追った。
それでさっきのコンビニまで戻って来たんだがどうも新田の様子がおかしい。
青ざめてるってか蒼白な感じ。
何が有ったんだ?って問い詰めたら新田が俺にも血だらけのリーマン風のおじさんが見えた。
目が合った、そしたら満面の笑顔で一歩、、、また一歩、、、と足を引き摺るようにしてこっち歩いてきたんだと。
俺たちには見えてなかったが、新田があまりにも真剣なので信じるしかなかった。
当時その事が俺には洒落にならないくらい怖かった。
何故なら通学で毎日その踏切を通るから、リーマン風の血だらけのおじさんがいつか見えてしまうのではないかと思って・・・。